美少女パズルゲーム『Mirror 2: Project X』がかなり好調。成人向けお手軽パズルがイメチェン果たし、激安リッチ3Dゲームへ

パブリッシャーのNIJICOは1月21日、美少女パズルゲーム『Mirror 2: Project X』を早期アクセス配信開始した。対応プラットフォームはPC（Steam）で、日本語表示とボイスに対応。通常価格205円のところ、1月28日まで40％オフの123円で入手できる。 
　

　
『Mirror 2: Project X』は、美少女キャラクターが登場するマッチ3パズルゲームだ。世界観としてはSF風のストーリーが用意されている。舞台となるのは、超常現象や起源不明のオブジェクトに対処する特殊機関「連邦研究保護局」（FBRP）。主人公の神宮寺直人は、ある機会から悪魔に似た人型生命体の研究の仕事を引き受ける。FBRP理事会が過激な研究方針を進めるなか、理事会に反発する神宮寺は、徐々に悪魔の境遇に心を重ねるようになる。あくまで人類の側に立って理事会に味方するのか、悪魔の言葉を信じるべきか。神宮寺の選択が結末を分けることとなる。 

ゲーム内では、左クリックで宝石をドラッグして位置を入れ替え。同じ宝石を3つ以上つなげると、宝石を消すことができる。より多くの宝石をつなげるとボーナス効果が発動してスキル宝石が出現。特定の能力を使用できる。一方、対戦相手は特殊効果がある異常宝石を生成して邪魔をしてくることもあるため、なるべく早く消去しよう。スキルや連鎖を使いこなしながら、相手との戦いを制するのだ。また、ルートによってはヒロインと交流するミニゲームも存在する。ここでは雑談や野球といったアクティビティを満喫。画面に出現するハートをうまく集め、ヒロインとの交流を深めるのだ。 

本作は1月21日のリリース以来、多くのプレイヤーを獲得。ピーク時の同時接続数は4万5657人を記録している（SteamDB）。評価の要因としては、安価な価格に対して美しく作りこまれたビジュアルがあるだろう。本作ではUnreal Engine 4が用いられており、舞台となる施設やヒロインたちのモデルが精細に表現されている。ストーリーとしても、SCP財団を思わせる設定が練りこまれ、ムービーも力が入った出来栄え。現在は早期アクセス配信中であり、ストーリーは1つしか選べないものの、今後のコンテンツ追加に期待するファンが多いようだ。Steamストアレビューは7000件以上が寄せられ、「圧倒的に好評」ステータスを獲得している。 
　

　
ところで『Mirror 2: Project X』は「2」を名乗っているとおり、続編タイトルである。そして前作である『Mirror』は、かなり毛色が違う作品であった。というのも、初代『Mirror』はそもそも成人向けゲームだったのだ。パズルをこなしたのちにヒロインにインタラクトできるパートがあり、さまざまな部位をクリックして反応を楽しむことがメインのゲーム。グラフィックは2Dイラストがアニメーションする仕様でありゴージャスさがあるも、ゲームとしてはかなりお手軽な印象だった。定価は205円と安く、成人向けパートに対するパズルゲームの難易度も絶妙に調整されており、気軽に楽しめる点が評価を受けていたといえる。なお『Mirror』のSteamストアレビューは7万1000件以上のレビューを集め「圧倒的に好評」ステータスを維持している。 

前作が成人向けだったのに対し、『Mirror 2: Project X』にアダルト要素はなく、ストアページも年齢制限が外れている。現状プレイできる早期アクセス配信版では、セクシーなコスチュームのヒロインこそ登場するものの、明確に成人向けのシーンは存在しない。正式リリースまでにアダルトな表現が追加されるか否かは、今のところ不透明だ。少なくとも現状では、成人向け要素を切り捨て、代わりにリッチなビジュアルに力を入れる方向へと舵を切った本作。その表現力向上の成果は、大きく増加したプレイヤーベースへと反映されたようだ。 
　

　
『Mirror 2: Project X』はSteamにてPC向けに早期アクセス配信中。正式リリースまでは8～12か月を予定しているそうだ。最終的には全8章の物語を収録するほか、ローグライク要素のあるチャレンジモードや、キャラクターの衣替え・エリアの装飾などができるシミュレーターモードが追加されるそうだ。また上記のトレイラーの最後では、よりリアル表現に寄った『Mirror 2: Project Y』の存在も示唆されており、今後も幅広く展開していきそうだ。 
【UPDATE 2022/01/24 15:08】収録予定の章数を修正。

※ The English version of this article is available here