『メトロイド ドレッド』のスピードランは、すでに1時間半を切る戦い。バグを駆使したショートカットにてクリア時間短縮

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任天堂がNintendo Switch向けに10月8日に発売した『メトロイド ドレッド』。探索型アクションゲーム『メトロイド』シリーズの最新作である。高い評価を獲得している本作は、スピードランの題材としても人気で、クリアタイムが1時間半を切るプレイヤーも出てきているようだ。

speedrun.comに登録された記録によると、本稿執筆時点での最速タイム(ノーマルモード・Any%)は、Hardpelicn氏の1時間25分21秒。ちなみに本作は、普通にプレイした場合は、10時間もあればクリアできる作品である。本作のスピードランにおいては、多少のダメージは厭わず無用なバトルを避け、最短ルートを迷わず辿ることは基本として、いくつかのテクニックとバグの利用によるシーケンスブレイクがカギとなる模様だ。


Hardpelicn氏のプレイを見てみると、まず序盤にルートをショートカットする場面がみられる。1分15秒のシーンは、壁に埋まった赤いオブジェクトを撃ち周囲の岩を破壊して、先に進むルートを切り開く場面(以下の画像)。通常は、スライディングで狭い隙間をくぐり抜けて、オブジェクトが露出した側へと移動して撃つのだが、Hardpelicn氏は反対側から破壊している。スライディングからジャンプしてのショットをタイミングよくおこなうと、なぜか通常ショットが岩を貫通するバグが存在するのだ。このシーンでは、隙間を抜けると戻ることはできず、右へと向かってE.M.M.I.と初遭遇する。その通常ルートをスキップしたわけだ。直後の1分22秒の場面でも、同じバグにてショートカットしている。

落とし穴のようなかたちで落下する8分5秒のシーンでは、多くのプレイヤーは斜面を滑り落ちていってしまうだろうが、Hardpelicn氏は壁ジャンプを上手く駆使して回避。E.M.M.I.を倒すためのエネルギーを獲得できるセントラルユニットへの最短ルートを進んでいる。そしてE.M.M.I.とのバトルは、ほぼすべてにおいて移動を最小限にし、オメガストリームでのコア露出から間髪をいれず、オメガブラスターを叩き込み撃破している。


38分20秒あたりではフラッシュシフトを獲得。一定距離を高速で移動できるアビリティであり、以後はフラッシュシフトを連発して移動をスピードアップさせることになる。そして、41分40秒にて黄色のE.M.M.I.を倒し、スピードブースターを入手。スピードブースターは、助走してパワーを溜めると猛スピードで駆けることができ、さらに一定方向に高速で飛び続けるシャインスパークも発動可能だ。

映像では、スピードブースターを途切れさせないように、また要所要所でシャインスパーク発動の待機状態を上手く作り出しながら、高速で移動していく様子がうかがえる。また、スピードブースターは体当たり攻撃が強力で、一部中ボスに対してはあえてショットやミサイルを使わず、スピードブースターにて撃破している。その後入手できるスクリューアタックも、中ボスなどに対して威力を発揮している。

そして47分15秒では、序盤でも利用したバグをふたたび駆使して壁を破壊。通常ルートなら、このあとボスのドロギーガと戦うことになるが、ここをショートカットすることでボス戦をスキップできてしまうのだ。大幅な時間短縮に繋がっている。


また54分10秒や1時間1分のシーンでは、この時点ではまだ登れない高所へと、ボムの爆風を使って登りショートカット。57分20秒の場面でも、同様にボムジャンプを駆使してショートカットしている。こちらはバグではなく、『メトロイド』シリーズお馴染みのテクニックである。

さらに、1時間1分の場面では水中の水面近くを連続してジャンプ。この時点では、水中では初期位置より高所には飛べないはずだが、連続ジャンプすることでわずかずつ浮上していくのだという。これによって、やはりショートカットに成功している。

1時間10分12秒のシーンでは、グラップリングビームを使ってグラップリングブロックを破壊。ただ、通常はグラップリングビームが刺さらない反対側からブロックを引っ張って破壊している。序盤などで利用したバグを応用し、グラップリングビームを貫通させているようだ。


各ボス戦については、基本的にはオーソドックスな戦法を取っている。ただし、ボスの攻撃パターンを熟知していることがうかがえ、自らの攻撃チャンスを最大限に活かしている。また、エネルギーやミサイルのアップグレードを最小限しかおこなっていないこともあり、それらを回復させる行動も的確な印象だ。

Hardpelicn氏によるクリア時間1時間25分21秒というスピードランでは、同氏自身もプレイ中にコメントしているように、細かなミスが散見される。本作は、繊細かつ素早い入力が必要になる。長時間にわたり集中力を維持することは大変だろうが、タイムを短縮できる余地は十分にありそうだ。また、新たなテクニックやバグの発見によって、さらなるショートカットが今後開拓されるかもしれない。なお、speedrun.comにはまだ登録されていないようだが、Bdog氏による1時間23分50秒という記録が、YouTube上には投稿されている。

『メトロイド ドレッド』は、Nintendo Switch向けに販売中だ。

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