無料ふわふわアルパカゲーム『Alpaca Stacka』がSteamにて人気。絶対に誰も傷つかないやさしさ100%の世界


Valveは8月24日、Steamにおける7月のトップリリースを公開した。売上上位としては、『ファイナルファンタジー』ピクセルリマスターシリーズなどの傑作や『Tribes of Midgard』などの新進気鋭の作品がランクイン。一方、リリース後に獲得したユニークプレイヤーの合計に基づいたトップ5の無料プレイゲームも紹介されており、マルチプレイシューター『Rogue Company』やオンラインアクションRPG『GrandChase』などがトップに食い込んでいる。こうした作品群のなかで異彩を放っているのが『Alpaca Stacka』だ。その名のとおり、ふわふわのアルパカゲームである。PC Gamerが報じている。 
 

 
『Alpaca Stacka』は7月29日にリリースされた3Dアクションゲームだ。主人公は心優しいアルパカのPaz。ある日、雌鶏のMama Henに招かれ、パーティへ参加することになる。ところがこれを見ていたのが、リスのStreusel。招待を受けられなかったことにやきもちを焼いたStreuselは、Mama Henの子どもたちが暮らしている柵の扉を開け放ち、ヒヨコたちを脱走させてしまう。慌てふためくMama Henの助けとなるため、Pazはヒヨコたちを探しに出発する。 

Pazの操作はシンプルで、WASDにより移動。スペースキーでジャンプができるほか、Shiftキー押し込みでダッシュも可能だ。ステージにはところどころに紫の大きなキノコが生えており、キノコの上でジャンプすることで高い場所にたどり着くこともできる。ヒヨコたちを見つけるにあたっては、Mama Henの言葉がヒントになる。たとえば赤いリンゴを食べるのが好きなCheriとCherylを探すときは、島に生えている赤いリンゴの木の周辺を探すといいだろう。また歌うのが好きだというChirpyを探すときは、耳を澄まして周囲の音に注意を向けてみよう。 
 

 
ヒントが明確であるうえ、本作における島はそれほどの広さではない。ゲームに慣れている人であれば、15分と経たないうちにクリアできるだろう。ゲームの内容としては非常にシンプルであるが、カラフルに描かれた島の景色は見ているだけで美しい。アコースティックなBGMと相まって、リラックス効果の高い作品となっている。いたずらリスのStreuselも含めて、誰も傷つかない優しい物語も多くのユーザーを癒した一因となっていそうだ。本稿執筆時点で、『Alpaca Stacka』はSteamのストアページにて1787件のレビューを獲得。ユーザーの98%がポジティブな反応を示す「圧倒的に好評」を獲得している。 

本作を開発したのは、ゲームデザイナーでエンジニアのSebastian Baracaldo氏および3DテックアーティストのMichelle Ma氏。Baracaldo氏によれば本作は、南カリフォルニア大学にて教鞭をとるRichard Lemarchand氏(元Naughty Dogリードゲームデザイナー)のクラスのために開発されたそうだ。制作期間はわずか15週間だという。もともと学術用に作られたこともあって、無料で公開されているようだ。 
 

 
『Alpaca Stacka』はSteam/itch.ioにて、PC/Mac向けに無料で配信中だ。