世紀末残酷ARPG『Death Trash』配信から約2週間で開発費を回収したとの報告。小規模スタジオの大成功

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個人開発者のStephan Hövelbrinks氏は、同氏が手がけるアクションRPG『Death Trash』について、開発費を回収したとSNS上で報告した。同作は小規模スタジオのタイトルとしてはかなり好調な滑り出しを見せているようだ。


『Death Trash』は荒廃した植民惑星を舞台とする見下ろし視点のアクションRPG。グロテスクで恐ろしいクトゥルフ神話的な造形や、サイバーパンク要素を盛り込んだ世界観を特徴としている。本作を開発しているのは、ドイツのインディーデベロッパーCrafting Legendsだ。『Death Trash』公式サイトの開発者クレジットを見るかぎりでは、基本的には3名で開発を進めているようだ。

『Death Trash』は記事執筆現在Steamにて936件のレビューを集めており、好評率96%の「圧倒的に好評」となっている。小規模スタジオの初リリースタイトルとしては、かなり好調な滑り出しだ。セールスの方も好調なようで、本作のデザインとアート、そしてコーディングを担うStephan Hövelbrinks氏が、同作の開発費を回収する売り上げを達成したと自身のTwitterアカウントで伝えている。


Hövelbrinks氏は、『Death Trash』の制作に約6年間をかけてきた主要開発者だ。同氏は上記ツイートのなかで、「これで今後もほかの資本に頼ることなく開発をまかなえる」と安堵をあらわしている。また、売り上げが好調だからといって今後の開発プランは変更するわけではなく、計画通り一歩一歩しっかりと前進していくと表明。多言語対応やコンソール版展開への希望を示しつつ、ゲームを支えた人々への感謝の気持ちを伝えた。

ツイートには祝福や応援のリプライのほか、Hövelbrinks氏への質問が多く寄せられている。同氏はそうした質問に細やかに返答しており、セールスにまつわるいくつかの興味深いデータも共有している。経費の内訳について質問された同氏は、同氏自身の取り分を別として「2020年に雇用したもうひとりの開発者への賃金」「サウンドおよびマーケティングのフリーランサーへの報酬」などの人件費や、イベントへの参加費、オフィスを設けるのにかかる費用、役所への申請などにかかる諸経費を挙げている。ゲームを作って売るにあたっては、開発のみに集中してもいられないという、インディー開発者の生の証言だ。

また、Hövelbrinks氏は続くツイートで『Death Trash』の体験版ダウンロード者数が10万6000人に到達したことも明かしている。本作のデモ版は今年6月に開催された、ゲーム体験版の祭典Steam Nextフェスに合わせて公開されたものだ。Valveの発表によれば、同イベント参加タイトルの約半数が、イベント開催前の2週間と比較して、1日のウィッシュリスト追加数について4倍以上の伸びを見せたという。体験版の公開などを用いたユーザーへの訴求が、売り上げに寄与した可能性は高そうだ。


『Death Trash』はSteam/GOG.com/Epic Gamesストア/itch.ioという4つのPC向けプラットフォームで展開している。それぞれのストアにおける売り上げの割合について聞かれたHövelbrinks氏は、「大体の市場規模はわかるだろうから、具体的なパーセンテージについては語らない」としつつも、それぞれのストアが登録の手間に見合う売り上げを出してくれていると述べた。

一方で同氏は、地域ごとの売り上げについては詳しい割合を公開している。最多の割合となるのは47%を締める米国で、次いで開発元も拠点とするドイツの9%。そしてカナダ、イギリスと英語圏が続き、ロシアからの購入者も4%と少なからず存在するようだ。同作は現在英語とドイツ語のみ対応しており、今後ほかの言語へのローカライズ展開がおこなわれるとすれば、この割合に変動が起きるかもしれない。


小規模スタジオの大きな成功ということで、Hövelbrinks氏のもとには興味を持ったユーザーからの多数の質問が寄せられた。同氏も質問攻めに少々疲れてしまったようで、「悪気はないんだけど、質問が多すぎる」として質問への返答を一時中止する意思を示している。資金面の心配もなくなった今、同氏には心ゆくまま開発に打ち込んでほしい。

『Death Trash』はSteam/GOG.com/Epic Gamesストア/itch.io向けに早期アクセス配信中。早期アクセス期間としては1年が見込まれている。

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