東方二次創作RPG『三妖精のぴょこぴょこ討伐大作戦!』Steam版が8月27日配信へ。三妖精がチルノへリベンジを果たす、ドタバタ復讐劇

 

国内のパブリッシャーPhoenixxは8月13日、『三妖精のぴょこぴょこ討伐大作戦!』PC(Steam)版を8月27日、『クビナシリコレクション』Nintendo Switch/PC(Steam)版を2021年内にリリースすると発表した。なお『三妖精のぴょこぴょこ討伐大作戦!』はBOOTH、『クビナシリコレクション』はDLSite/BOOTH(パッケージ版)にてすでに販売中だ。


『三妖精のぴょこぴょこ討伐大作戦!』は、国内のサークルyomogi_softが開発し、2020年にBOOTHにてリリースされた東方二次創作RPGである。本作の舞台は、妖精たちの学校が存在する幻想郷。この幻想郷では1年前、留年を回避するため、チルノが春休み中の妖精たちへ無差別攻撃する事件が発生していた。本作の主人公の1人であるスターサファイアも、事件の被害者の1人。彼女は、それ以来チルノへリベンジする機会を伺っており、チルノ復讐大作戦と称して計画を練ってきた。光の三妖精ことサニーミルク、ルナチャイルド、スターサファイアの3人は、チルノに復讐するべく幻想郷を冒険。行き当たりばったりの、ポップな復讐劇が描かれる。


三妖精の戦いは、アクティブタイムなコマンドバトルで展開される。三妖精が妖精や紅白の巫女、白黒の魔女などとマップ上で遭遇すると、戦闘画面に移行。戦闘では、こうげきやアイテムの使用などのコマンドを選択した後にゲージが表示され、時間経過後に行動に移るスピーディーな戦いが繰り広げられる。プレイヤーは3人の妖精を操作することになる、かつ待ち時間が少ないため、手動では操作が忙しい。そこで、本作にはさくせんシステムが用意されている。

本作のさくせんシステムは、状況と対象と行動をセットで設定しておき、条件に従ってキャラクターが行動してくれるというもの。たとえば「HP50%以下」「現在HPがもっとも低い味方」「回復」と設定しておけば、キャラクターがHP50%以下の時に、現在HPがもっとも低い味方を対象に回復行動を取ってくれる。キャラクターごとに複数のさくせんがセット可能であり、優先順位も存在しているため、上手くさくせんを組んでおけば、さくせんだけでも戦いに勝てるのだろう。


また本作では敵もさくせんに従って行動しており、スターサファイアの能力によって敵のさくせんが見抜ける。難敵相手には、敵のさくせんの弱点を探りつつ戦うことになりそうだ。画面視点としてはクォータービューを採用。ドット絵で描かれた幻想郷には、35人以上の「東方Project」のキャラクターたちが登場。クリア時間の目安は、50時間以上とされている。また本作の制作では、kiwi氏が立ち絵とジャケットイラスト、よもぎ氏がそのほか全部を担当したそうだ。ふりーむ!では体験版も公開されている。


『クビナシリコレクション』は、国内のサークル給食頭蛮(きゅうしょくとうばん)が開発した東方二次創作2Dアクションパズルゲームである。2021年に開催された第十八回博麗神社例大祭にて初頒布された。本作の主人公は、『東方輝針城 ~ Double Dealing Character.』に登場したろくろ首の妖怪赤蛮奇。最近赤蛮奇の周囲では、大切な思い出が突然抜け落ちてしまう、小さな異変が発生していた。赤蛮奇も含めた妖怪たちは、小さな異変に気づいたもののどうしても記憶が思い出せない。そんなある日、赤蛮奇は思い出が具現化された不思議な夢を見る。夢の世界を舞台にした、失われた思い出を取り戻す小さな冒険が描かれる。


赤蛮奇は、ろくろ首の妖怪であり、頭を飛ばせる程度の能力をもっている。そのため本作では増やした自身の頭をジャンプ台にしたり、飛ばしてブロックを破壊したりなど、物理的に頭を活用してステージをクリアしていく。

1ステージあたりのボリュームは短めであるものの、ステージ内にはスイッチやカギといったギミックも存在し、頭を増やせる回数には制限が設けられている。ジャンプ台として増やした頭は持ち運び可能であり、空中で頭を増やしてジャンプするテクニックも用意されている。どこで物理的に頭を使うか、悩ませる仕掛けが待ち受けているわけだ。また、どのステージでも頭を9回増やせるナインズヘッドモードも搭載されている。本作は、ぱらどっと氏による個人サークル給食頭蛮が開発。BOOTHおよびDLsiteでは体験版も公開されている。


『三妖精のぴょこぴょこ討伐大作戦!』PC(Steam)版は、日本語/中国語(簡体字)/英語に対応し、税込1840円で8月27日にリリース予定。BOOTHではすでに日本語版が税込1500円で販売されており、ふりーむ!では体験版も公開されている。

『クビナシリコレクション』Nintendo Switch/PC(Steam)は、日本語/中国語(簡体字)/英語に対応し、2021年内にリリース予定。日本語に対応したパッケージ版がBOOTHで1000円、ダウンロード版がDLsiteで1540円で販売されている。両ストアでは体験版も公開されているほか、DLsiteでは9月13日13時59分までの期間50%オフのセールが実施されており、770円で購入できる。


なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。