『Dead by Daylight』三角頭、「お尻が小さすぎる問題」改善されなかった。最新パッチノートでひっそり伝えられた悲報

 

Behaviour Interactiveは8月10日、『Dead by Daylight』にてアップデート5.1.1を配信。あわせて、パッチノートを公開した。ゲームバランス調整としては、殺人鬼トリックスターの性能が変更。裂傷メーターが減少し始めるまでの時間が10秒→15秒に延長されたほか、ナイフを投げ続けたときの連投速度ボーナスが25%→30%に増加している。このほかには複数のバグ修正を実施。特定箇所でスタックしてしまう問題や見えない壁が出現する問題など、ゲームプレイに支障をきたすバグの修正項目が並んでいる。 

しかし、そうしたなかで異色の“不具合修正”がある。「エクセキューショナー: お尻が小さすぎる問題を修正しました」という欄だ。本項目は今朝の時点で通常の記載だったものの、その後打消し線が引かれ修正されている。いったい何があったのか。「お尻が小さすぎる問題」とは何なのか。 
 

 
エクセキューショナーは、2020年6月より『Dead by Daylight』に登場する殺人鬼の一人だ。もとは『サイレントヒル2』に出現する敵キャラクターで、同作とのコラボレーションイベントにより『Dead by Daylight』へ登場。ダウンさせた生存者をその場でマップ上のランダムな地点に飛ばし檻に収監する能力を活かした、複雑な立ち回りが可能なキラーとなっている。登場当初はその強力さから、何度か弱体化調整を受けていたエクセキューショナー。しかしそうした弱体化のなかでも、とくにユーザーを騒がせた変更が存在した。それはずばり、「お尻ナーフ(弱体化)疑惑」である(関連記事)。 

エクセキューショナーの特徴といえば異形の頭に並び、雄々しい肉体美が挙げられる。とくにスキン「堕落者」は腰から足にかけて肌が露出するフォルムとなっており、筋骨隆々とした生足や、丸々とした臀部を確認することが可能だった。ところがゲームがアップデートを重ねるうち、いつのまにかエクセキューショナーのモデルが若干変更される。なんと、まとっているエプロンの布面積が増え、臀部はまったく見えなくなってしまったのだ。この予期せぬ“サイレント修正”を受け、コミュニティは騒然。三角頭の「お尻が下方修正された」として、議論が巻き起こることとなった。 
 

変更前のエクセキューショナー

  

変更後のエクセキューショナー

 
その後海外メディアPolygonがBehaviour Interactiveに問い合わせたところ、エクセキューショナーの肉体自体に変更は加えていないとして、「お尻ナーフ」について否認する回答が寄せられた。一方で開発者は、エプロンのデザインが変更されたことで、臀部の見え方が変わってしまったかもしれないともコメント。つまり、エクセキューショナーの衣装が変わったことにより、あたかも臀部がスケールダウンしたかのように錯覚されていたわけだ。本件はゲームプレイに直接影響はないにしろ、一部の好事家にとっては一大事となった騒ぎとして、プレイヤーの記憶に刻まれることとなった。 

それから1年。8月10日のパッチノートでは、なんとふたたびエクセキューショナーの臀部について言及されることとなったのである。昨年の回答では「臀部を縮小したわけではない」との考えを示していたBehaviour Interactiveだが、パッチノートには「お尻が小さすぎる問題」と明記。その真意は定かではないが、ユーザーから臀部のボリューム感についての不満が寄せられ続けていたのかもしれない。 

とはいえ奇妙なのは、わざわざ「お尻が小さすぎる問題を修正しました」との項目に打消し線が引かれていることである。実はこの点については、追記事項の「既知の問題」として、「エクセキューショナー: お尻がまだ小さすぎる問題。今後のアップデートで盛ります」と記述されている。つまり、一度解決されたかに思われた臀部のサイズ問題が、精査の結果未解決として覆されたようなのだ。 

海外掲示板Redditでも本件について反応するファンの姿は見られる。当初のパッチノートで「お尻が小さすぎる問題を修正」との記述を見たユーザーたちは、歓喜に湧くコメントを投稿。「新しいエクセキューショナーのバフだ」「ようやくユーザーの声を聞き入れてくれた」として、修正を歓迎するレスが並んでいる。しかし時間を追うにつれ、「ゲームで確認したけど、まだ小さかったよ」「ああ、嘘をつかれた。何も変わってない」といった落胆の声が見られるように。パッチノートはこうしたユーザーの声を受けて修正されたのかもしれない。 
 

 
登場から1周年を過ぎ、再度注目を浴びることとなったエクセキューショナーの肉体美。はたしてその下半身に今後上方修正が入ることはあるのか、注目したいところである。