PC版『メトロ エクソダス』Enhanced EditionでPS5のDualSenseがサポート開始。アダプティブトリガーで引き金の感触までも再現

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4A Gamesは5月21日、『Metro Exodus PC Enhanced Edition』のホットフィックスを配信した。同アップデートにより、PlayStation 5のDualSenseコントローラーのアダプティブトリガーやハプティックフィードバック機能へ対応したようだ。PCゲームでは、DualSenseの機能をフル活用する最初の例となるはずだ。

『メトロ エクソダス』は4A Gamesが開発するシングルプレイ専用FPS。前作『メトロ ラストライト』と前々作『メトロ2033』は、核戦争によって荒廃したモスクワの街と地下鉄(メトロ)を舞台として展開してきた。『メトロ エクソダス』では主人公アルチョムたちは蒸気機関車オーロラ号を手に入れ、ロシア全土を横断する旅に出る。重厚な物語が展開されるなか、オープンワールドに近いフィールドでの探索が可能だ。


『Metro Exodus PC Enhanced Edition』は、もともと美麗であったビジュアルをさらに強化したアップグレード版だ。5月6日にリリースされたこのバージョンについては、PC版『メトロ エクソダス』を所有しているユーザーは無料でアップグレードが可能となっている。

4A Gamesは『Metro Exodus PC Enhanced Edition』では4Kテクスチャを導入し、DLSS 2.0をサポートする。さらにレイトレーシング機能を強化しており、DLC「2人の大佐」で先駆けて実装された「Ray Traced Global Illumination (RTGI)」と「Ray Traced Emissive Lighting」といった高度なレイトレーシングが使用可能となる。


5月21日のパッチノートでは、DLC有効化が正しくおこなわれない 問題など細かな不具合が修正されたほか、DualSenseのサポートが開始されたことが書かれている。これにより、DualSenseのアダプティブトリガーやハプティックフィードバック機能に対応した。ハプティックフィードバックは、コントローラーの高精細な振動によって質感などをプレイヤーの手に伝える機能。アダプティブトリガーはLRトリガーを押したときに抵抗が感じられる機能だ。

Video Games ChronicleのAndy Robinson氏は、『Metro Exodus PC Enhanced Edition』をDualSenseで動かして見せている。R2トリガーはある程度まではすんなり押し込める。さらに深く押し込もうとすると、銃のトリガーを再現した抵抗が感じられる。銃の引き金の遊びと、さらに引き金を引く際の重さを感じられるわけだ。さらにAKなどフルオートで連射できる銃であれば、射撃のたびにトリガーが押し戻されるようだ。


これまでもDualSenseに対応するPCゲームは存在していた。しかしアダプティブトリガーやハプティックフィードバックなど、コントローラーの性能をフル活用するゲームはおそらく本作が初めてのはずだ。ただしVideo Games Chronicleによると、DualSenseの機能はPCと有線接続したときのみ利用可能であるようだ。

『メトロ エクソダス』はSteam/Epic Gamesストア/GOG.com/Microsoftストアにて配信中。アップグレード版である『Metro Exodus PC Enhanced Edition』が同梱されている。またPlayStation 5/Xbox Series X|S版『メトロ エクソダス』が7月15日に発売予定だ。すでにPlayStation 4版を所有しているユーザーは100円で、Xbox One版を所有しているユーザーは無料で次世代機版へアップグレードできる。

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