スクエニ新作アクション『バランワンダーワールド』の移動操作性やカメラ追尾は改善予定。体験版の意見を取り入れる


スクウェア・エニックスは『バランワンダーワールド』の公式ブログを更新。同作の発売日にデイワンパッチを配信し、さまざまな改善を実施すると発表した。3月26日の発売に先駆け、体験版で寄せられたフィードバックを取り入れていることを表明している。

『バランワンダーワールド』は、舞台ミュージカルをモチーフとした3Dアクションゲームだ。『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』や『ナイツ NiGHTS into Dreams…』などを手がけたことで知られる中裕司氏と大島直人氏など、スクウェア・エニックス社内外のスタッフが集結したBALAN COMPANYによって開発中。本作の主人公であるレオとエマは、謎のマエストロ・バランによって不思議な心象世界ワンダーワールドへと導かれ、現実世界に帰るために“大切なモノ”を探す旅をする。

スクウェア・エニックスは今年1月末に、PlayStation 5/PlayStation 4/Nintendo Switch/Xbox Series X|S/Xbox One/Steam向けに体験版を配信していた。同体験版は、シンプルなボタン入力と絵本的なアート、壮大な音楽など世界観部分では一定の評価を獲得。一方で、キャラの操作性やカメラの挙動など不満点も寄せられていた。特にカメラ挙動については、自動追尾の挙動にぎこちなさを抱えている。3D酔いを引き起こしやすい点でも、本作の課題と言える要素だった。


そんな中、『バランワンダーワールド』のプロデューサーを務める藤本則義氏は、そうした要素の改善を予告。体験版にて寄せられたフィードバックについて、「皆様からは多種多様なご意見、反響をいただきましたが、残念ながら現段階で、その全てをゲームに反映することは現実的ではありません」としながら、「より多くの方にバランスが取れたゲーム体験をしていただくため、発売日当日に製品版にパッチを当てることにいたしました」とコメント。移動の操作性、カメラ追尾の調整、そのほか難易度に関係する調整をおこなうという。

昨今ではゲームがデイワンパッチを当てられることは珍しくない。大規模な作品になれば、もともとのプロダクトの完成度が高くても、細部の調整においてアップデートによる改善がはかられるケースはある。『バランワンダーワールド』の操作性やカメラ動作がどれほど改善されているかは未知数であるが、体験版で不満を感じた購入予定のプレイヤーにとっては、嬉しい報せになりそうだ。

『バランワンダーワールド』は、PS5/PS4/Nintendo Switch/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam)向けに、3月26日発売予定だ。