『パンツァードラグーン:リメイク』を手がけた海外メーカー、スクエニ作品のリメイク開発を表明。ひとつのIPで複数タイトルを予定


パブリッシャーのForever Entertainmentは3月1日、スクウェア・エニックスが保有するIPのリメイク作品を手がけることで、同社と合意したと投資家向けに発表した。

具体的にどのIPのリメイクを開発するのか、また発売時期については、世界中でのマーケティングキャンペーンの開始に合わせて発表するとのこと。ただ、ひとつのIPを用いて複数の作品を制作することや、ビジュアルを一新しながら、ゲームプレイやシナリオについてはオリジナル版に忠実にするといった方向性は明かされている。

Forever Entertainmentは、セガのシューティングゲーム『パンツァードラグーン』をリメイクした『パンツァードラグーン:リメイク』を手がけたことで知られるパブリッシャーだ。現在は、その続編である『パンツァードラグーン ツヴァイ』や『ハウス・オブ・ザ・デッド』のリメイク版を開発しているほか、昨年12月にはデータイーストのパズルゲーム『マジカルドロップ』シリーズの新作『マジカルドロップ6』を開発することを表明している(関連記事)。

同社は、パブリッシャーとしてさまざまなデベロッパーの新作も扱っているが、今回の発表の中では、クラシック作品のIPを使った新作やリメイク開発は、同社の重要な戦略のひとつであると言及。つまり今回手がけるのは、スクウェア・エニックスが持つIPの中でも、それなりに古い作品であることが予想される。子会社であるタイトーや、Eidos Interactive(現Square Enix Limited)がかつてリリースした作品も対象となりそうだ。なお、Forever Entertainmentはスクウェア・エニックスと提携して、『Fear Effect』のリメイク『Fear Effect: Reinvented』も開発中である。

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これまでForever Entertainmentが手がけた、あるいは発表済みのリメイクはPS1世代の作品が多い。海外フォーラムResetEraなどでは、当時のスクウェア・エニックスタイトルをさまざま挙げて予想するゲーマーが見られる。ひとつのIPで複数のタイトルをリメイクするとしていることから、シリーズ展開された作品の可能性が高いだろう。もっとも、これから開発を始めることになるであろうため、正式発表されるのはしばらく先になりそうだ。ちなみに、同社は先述した『パンツァードラグーン ツヴァイ:リメイク』について、2021年内に配信予定であることを明かしている。まずはこちらの詳細発表を期待したい