王様ドラゴンと勇者の娘の絆を描くRPG『わるい王様とりっぱな勇者』正式発表、6月24日発売へ。『嘘つき姫と盲目王子』開発者新作

日本一ソフトウェアは2月25日、『わるい王様とりっぱな勇者』を正式発表した。発売日は6月24日。対応プラットフォームはPlayStation 4/Nintendo Switch。

日本一ソフトウェアは2月25日、『わるい王様とりっぱな勇者』を正式発表した。発売日は6月24日。対応プラットフォームはPlayStation 4/Nintendo Switchで、通常版の価格は税込7678円となっている。あわせて、『嘘つき姫と盲目王子』の廉価版発売も発表されている。
 


『わるい王様とりっぱな勇者』は、ドラゴンの魔王と勇者に憧れる子供の絆が描かれるRPGだ。あるところに、魔物が住むふしぎな世界があった。その世界は強大な力を持つ邪悪なドラゴンの魔王に支配され、人々は魔王を恐れていたという。ある時、勇者の青年が現れ、魔王は打ち倒された。しかし、勇者は魔王を殺さず、かわりに魔王の力の源である角を片方切り落とした。その後、勇者は傷を負った孤独な魔王のところへ通うように。同じ時間を過ごすうちに、魔王の性格は丸くなり、勇者と魔王はいつしか親友になっていた。

それからしばらく後、瀕死の勇者がドラゴンの元を訪れる。「自分の代わりに、娘を立派に育ててほしい」。小さな赤ん坊を親友から託されたドラゴンは、この時のために生き永らえたのだと悟り、少女を立派に育てることを決意した。


勇者の娘ゆうは、毎晩王様ドラゴンから父の冒険の話を聞いて育った小さな女の子だ。育ての親である王様ドラゴンがかつて父と戦った魔王だとは知らず、りっぱな勇者になるべく大冒険へと出かけていく。冒険中には、草むらから魔物が飛び出し、襲ってくることがある。戦闘時には、ゆうと魔物が交互に行動。こうげきやどうぐを使って戦い勝利すると、ゆうが少しずつ成長するほか、報酬も手に入る。登場するのはゆうを襲う魔物ばかりではなく、村人や王様ドラゴンの家来の温厚な魔物とも出会うようだ。ゆうが彼らに話かけると、冒険に役立つ情報や悩み事などが聞けるという。

一方、心配性な王様ドラゴンはこっそり少女を手助けする。行く手を遮る岩の破壊をこっそり手伝ったり、少女の特技である「かえん斬り」に火を吐きかけたりなど、本人には秘密で冒険をサポート。1日の終わりには、山のすみかの洞窟に帰ってきた少女から今日の冒険の話を聞き、少女の冒険を見守っていく。


グラフィックでは、アナログ風のテイストを採用。少しふしぎで優しい、ゆうとドラゴンの冒険の毎日が絵本のような暖かな画面で描かれていく。なおプレスリリースによると、本作では「異種族間の交流から生まれる心温まる物語」が楽しめるそうだ。

本作では、『嘘つき姫と盲目王子』でも同じ役割を務めた小田沙耶佳氏が、企画およびキャラクターデザインを担当している。前作で好評だった「ゲームと絵本のようなビジュアルの融合」が更に突き詰められているといい、背景のアニメーションや鉛筆を使ったイラストなども交えつつ、世界が表現されているのだろう。RPGとして作られている点も、前作との大きな違いだと言えそうだ。

本作のイメージスケッチ


わるい王様とりっぱな勇者』はPlayStation 4/Nintendo Switch向けに6月24日発売予定。通常版は税込7678円。初回限定版は税込9878円で、2枚組のサウンドトラックやミニアートブックなどが付属。一部店舗では、描き下ろしイラストを採用した店舗特典も用意されている。また『嘘つき姫と盲目王子』の廉価版もPlayStation 4/Nintendo Switch向けに、税込4378円で4月15日発売予定だ。



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Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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