ドット絵サバイバルホラー『Lamentum』年内にSteam/各コンソールでリリース予定、日本語にも対応。ピクセルアートから滲み出す血と肉とゴシックの香り

 

パブリッシャーのAnother Indieは8月26日、2Dサバイバルホラー『Lamentum』のトレイラーを公開した。対応プラットフォームはPC/Linux(Steam)およびPlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switchで、日本語にも対応する。リリース時期は2020年第3四半期を予定している。

本作は19世紀半ばのニューイングランドを舞台としたゴシックホラーだ。主人公は若き貴族Victor Hartwell。愛する妻を冒す致死の病を治すため、過酷な道のりを歩むこととなる。残された希望は、闇に閉ざされたGrau Hillの屋敷にあるという。そこでは、かつてある伯爵が古代の秘密と忘れられた科学技術を暴いたとされている。Victorは悪夢に満ちた屋敷へと歩を進め、妻を救うべく代償を支払うことになる。『Lamentum』のゲームデザインは、『バイオハザード』や『サイレントヒル』といったサバイバルホラーの伝統を色濃く受け継いでいる。一方、コズミックホラーを感じさせる世界観はクトゥルフ神話を強く意識しているようだ。

屋敷の探索を進める上では、さまざまな武器やアイテムが必要となる。マップ上で光を放つアイコンがあれば、役立つものが手に入る目印だ。暗がりを灯すランプや、扉・戸棚を開くためのロックピックのほか、ときにはアイテム同士を組み合わせて使うパズル的な要素もあるようだ。傷を癒す回復薬や絆創膏も現地で収集する必要がある。インベントリに収納できる物の数は限られているため、屋敷内で見つかる収納ボックスを利用しながら手持ちを管理する必要があるだろう。


屋敷の中には、グロテスクな異形の敵が数多く徘徊している。近接/遠隔武器をうまく使い分けながら危険を退けなくてはならない。それぞれの武器に強みと弱点があるため、性質を覚えて立ち回る必要があるだろう。戦闘周りのショートカットキーは細かく設定できるため、距離によって素早く得物を持ち替えたり、すぐにポーションを使えるように準備しておくといい。武器の中でも銃器は強力な効果を発揮するものの、消耗品の弾薬は非常に貴重なため慎重に使い所を考えなくてはならない。

ときには戦わずに逃げ隠れすることも重要だ。Victorが走る際にはスタミナを消費するため、息を切らさないように敵との距離を保つことを心がけよう。また上手く隠れられたとしても、異形の相手は必ずしも「視覚」だけでこちらの知覚しているわけではない場合もある。クリーチャーたちはいずれも異なる習性を備えているため、それぞれの性質を正確に把握して対峙しよう。それぞれのエリアには管理者(custodian)と呼ばれる強力な敵も待ち構えており、探索を進める上ではこれらの障害を避けては通れない。


屋敷では化物のほかにも、奇妙な住民たちと出会うことがある。ときには会話を迫られ、相手を信用するか否かを決める場面もあるだろう。これらの選択の組み合わせにより、Victorは異なる結末を迎えることになる。果たして彼が最良のエンドを迎えられるかどうかはプレイヤーの手に委ねられている。

『Lamentum』はPC/Linux(Steam)/PlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switch向けに2020年第3四半期の発売予定だ。またSteamではPC向けに現在デモ版も配布されている。こちらは今のところ英語/スペイン語のみだが、本作のおどろおどろしい世界観を味わうのにふさわしいきっかけとなるだろう。


生存力の低いのらくら雰囲気系ゲーマーです。熾烈なスコアアタックや撃ち合いを競う作品でも、そのキャラが今朝なに食ってきたかが気になります。