ジャンケン労働ホラーゲーム『Rock Paper Death』公開。マルチエンドあり、AIと延々ジャンケンする謎の仕事の先に待ち受ける結末とは

 

ゲームデベロッパーのsimas123444は5月3日、ジャンケン労働ホラーゲーム『Rock Paper Death』をPC(itch.io)向けに公開した。任意の額を支払ってダウンロード可能なName your own price方式のリリースとなっている。


『Rock Paper Death』は、閉鎖された薄暗いオフィス空間でAIとのジャンケン労働に従事する一人称視点のホラーゲームだ。プレイヤーはとある会社に雇われた社員となり、目の前のモニター画面に表示された「Rock(グー)」「Paper(パー)」「Scissors(チョキ)」の選択肢の中からひとつを選び、AIとのジャンケン勝負に繰り返し挑んでいく。詳細は不明だが、この仕事は「何か重要なもの」とのことだ。

モニターをクリックして出す手を決定するとAIの演算プロセスが始まり、プレイヤーが選んだ手とAIが選んだ手を含めた、各ターンの勝負結果が映し出される。また、プレイヤーの立場から見た勝敗の累計数も表示され、現在の戦績がどのようになっているのかも確認可能だ。なお、あいこの場合は数がカウントされない。勝利や敗北に応じて時たま効果音が流れたり、左手にある別のモニターに映された「Work Done(作業完了)」ゲージが増減したりといった変化も発生する。


こうした単調な作業を続けていくと、しだいに奇妙な出来事が起こり始める。照明が突然切れたり、雷鳴のような音が轟いてプレイキャラクターと思しき人物のシルエットが壁に現れたりと、どこか不穏さを感じさせる。さらに進めると、人間のものと見られる複数の頭蓋骨が机やモニターの上に出現するなど、死を想起させる不気味な雰囲気がオフィスを満たしていく。ストアページには「AIに勝っても負けてもいけない。ヤツはイカサマをする」と上司からのメッセージも記されており、このAIが独自の思考パターンを持っている可能性も示唆されている。

またプレイヤーはジャンケンの手を選ぶ以外に、カメラ視点の移動ができるほか、モニターを通じて戦績のリセットやゲームを終了させる選択肢も与えられている。特定の行動によって3種類のエンディングを迎えられるとのことなので、気になる方はご自身で確かめられるとよいだろう。さらに本作には、ジャンケンが大好きな人向けにエンディングへの分岐が生まれない「エンドレスモード」も用意されている。作中の説明によるとこのモードは「あなたが退屈するまで続けられる」という。


『Rock Paper Death』は、PC(itch.io)向けに公開中だ。