Ubisoftは11月26日、『レインボーシックス シージ』にて開催予定の「オペレーション シフティングタイズ」に向けた開発者ノートを公開した。今回のノートでは、今月13日から実施されているテストサーバーにて調整がおこなわれていた一部の武器や、オペレーターのバランス調整などについて触れられている。
まず、武器の調整について。M-12のダメージが36から40へと増加。防衛側の装備としては、Frostの9mm C1、Jagerの416-C Carnineに続いて3番目に威力の高い武器となる。Caveira の所持するM-12は、サブマシンガンのなかでもファイヤレートが低く、リコイル制御が容易という特徴を持つ。しかし多くのプレイヤーは、固有武器であるLuisonを優先的に使用しており、M-12は用いられない傾向にあるという。そうした環境のなか、撃ち合い時の威力を上げるという形でM-12の使用率上昇を図るようだ。
武器に関してはほかにも、FO-12、SASG-12、BOSG 12.2の3種のショットガンに向けてバランス調整が施される。ELAが所持するFO-12は、拡散範囲が上昇し、命中率が減少。また、10メートル地点から威力減衰が発生するように。高い連射力を特徴とするFO-12だが、猛威を振るうゆえ、ELAはオペレーターBANの対象に選ばれやすい状況にあるという。一方で、BANされなければピック率は非常に高いとも。そして今回、ELAのBAN率および性能を抑えるため、弱体化が施されるようだ。
SASG-12についてもM-12と同様に、拡散範囲が上昇し、命中率が下がることとなる。速射時の拡散範囲を拡大することで、リコイル制御の難度を少し上げるとのこと。そしてBOSG 12.2においては、ついにACOGの装備が可能に。これまでBOSGへのACOG実装を巡っては、一部ユーザーから熱望する声が上がっていた。ストリーマーのBikiniBodhi氏によるTwitter上での「#BOSGACOG(BOSGにACOGをつけろ)」運動を皮切りに、最初こそ冗談半分であったこの主張は、多くの海外ユーザーを巻き込み、次第に大きな声へと発展。バランス面を考慮してもACOGは必要との意見も上がっていた。そして今回、ついにBOSG 12.2へのACOG追加が実現するわけである。ただし開発者は、あくまでバランス調整の一環だとしており、今後も同武器を所持するDokkaebiおよびVigilへの観察を続けていくという。
* BikiniBodhi氏自身が投稿する「#BOSGACOG」運動の解説動画
次に、オペレーターのバランス調整について。Glaz、Kaid、Warden、Jackalの4名に向けて細かい変更がくわえられるようだ。Glazは、固有ガジェットにおけるHDSフリップサイトのハイライトベースが強化。この調整により、スモーク越しでなくとも敵が黄色く表示される。Kaidに関しては、エレクトロクロウの有効範囲が75cmから1.3mに拡大。また、通常ガジェットがインパクトグレネードから有刺鉄線へと変更される。有効範囲が2倍になり、かつ電気を通す有刺鉄線を所持することで、これまで以上に幅広い戦術が採れるようだ。
Wardenは、通常ガジェットが有刺鉄線からニトロセルへと変更に。この調整には、Wardenの能力を開花させたいという狙いがあるようだ。先月21日に公開された開発者ノートを見てみると、Wardenのピック率は防衛において最下位。こうした現状を打破するための一環として、アビリティとの嚙み合わせが良いと思われる爆弾を所持するに至ったのだろう。またWardenの変更においては、さらなるオプションを模索しているとも開発者は述べている。
最後にJackalの調整に関して。ピック&バンシステムでBAN対象となることも多い強力なオペレーターだが、この度追跡アビリティの性能が抑えられるようだ。具体的には、スキャンで受け取るピンの数が足跡の古さで減少するように。またスキャンが完了すると、スキャンされたオペレーターの既存の足跡は消失する仕様となる。よって、これまで以上に慎重なスキャンが求められるという。またピンの数や鮮度によって、足跡の周囲に全4色のサークルが表示されるように。視覚面で足跡の種類をより判別しやすくなるとのこと。
ほかにも開発者ノートでは、新シーズンにて実装予定の部位貫通システムなどにも触れられている。こちらの詳細については弊誌における過去の記事を参照して頂きたい。なお「オペレーション シフティングタイズ」では、バランス調整のほかにも、新オペレーター2名の追加や、リワークが施されたテーマパークの実装などが控えている。絶えず変化する『レインボーシックス シージ』における今後の展開や、さらなる情報の公開を楽しみにしておこう。