ロールプレイング・心霊ホラーADV『シビトマギレ(仮)』開発資金を募るクラウドファンディングがスタート。追加資金獲得でゲームの品質向上目指す

 

国内のゲーム開発会社エクスペリエンスは11月25日22時、『シビトマギレ(仮)』のクラウドファンディングプロジェクトをCAMPFIREにて開始した。『シビトマギレ(仮)』は、『死印』の正当な続編として開発中の心霊ホラーシリーズ最新作。対応プラットフォームはPlayStation 4/Nintendo Switch。2021年夏の発売が予定されている作品だ。『シビトマギレ(仮)』は開発がすでに決定しており、プロジェクトの成否に関わらず『シビトマギレ(仮)』の制作は行われる。また、クラウドファンディングのリターンについては、オリジナルSSが全てのコースに含まれているなど、以前発表されていたものより豪華になっている。

『シビトマギレ(仮)』は、『死印』『NG』に続いて開発中の心霊ホラーシリーズ3作目。10年ごとに死者が紛れ、呪いを振りまくという噂がある「近衛原学園」を舞台に描かれるロールプレイング・心霊ホラーADVだ。創立100年を迎える「近衛原学園」では、夏の終わりに学園内で生徒が不可解な死を遂げ、生徒の間で死者の仕業であるとか、霊に呼ばれたという不穏な噂が広がっていく。そんな学園の様子を憂いた理事長が、古くから祭事に関わっている「九条家」に依頼。奇行が目立つ冴えない中年にして、怪異を診る能力を持つ「九条家当主」が学園に臨時教師として赴任して潜入調査を開始し、学園に紛れている死者と対峙することになる。

本作のテーマは、心霊サスペンスホラー。いつ襲われるかわからない緊張感や恐怖が体験できる謎解きADVとして開発されており、今までの心霊ホラーシリーズを継承しつつも、新たな恐怖体験が紡がれる。サイドビューになったことによる新しい表現や追い詰められていくハラハラ感が待っているという。ゲーム中、主人公八敷一男はバディと共に調査を行い、相棒によって入手できるアイテムや情報、調査できる場所が変化。過去の情報によれば、『死印』に登場した長嶋翔、柏木愛、大門修治、広尾まどか、真下悟の5人や、新キャラクターを相棒として選べるそうだ。

キャラクターにはパラメーターが設定されており、八敷にはパラメーターが変動するRPG要素もあるという。また、危機的な状況に陥った際には「サスペンシブアクト」が発生。相棒や使用するアイテムなどによって確率が変動する選択肢を選ぶというTRPGのようなシステムで、驚異を掻い潜っていくことになる。必ずしも高い確率の選択肢を選んで生存を選べばいいわけではなく、場合によっては低い確率で提示されている選択が目的に合致していることもあるという。

今回のクラウドファンディングは、安定した開発を行うための新たな方法として、先行して商品を販売する形式で行われるもの。目標金額は1500万円。『死印』やNGベースで考えると、開発には概ね7000万ぐらいかかるそうだが、基本的な開発費はエクスペリエンスが負担するという。目標金額に達した場合には、キャラクタービジュアルやモーション、怪異の数や動き、ボイスの充実など、開発費用とプロモーション費用にあて、作品のクオリティをアップ。更に資金が集まった場合にも、クオリティアップにあてられるそうだ。CAMPFIREのページによれば、2000万円で主人公の追加衣装や収録ボイスの50%アップ、2500万円で主題歌の制作や元印人が追加で登場、3000万円に到達した場合にはシリーズコラボDLCの制作や心霊ホラーシリーズのイベントが開催予定されている。

クラウドファンディングのコースについては、8800円のコースからゲーム本編のダウンロードコードが付属。16500円以上から含まれ始める「完成披露会イベントへの招待(抽選)」は、ゲーム発売1週間程度の時期に、東京・大阪・福岡・仙台の4箇所で開催予定。3万3000円から物理媒体でのリターンが含まれるようになり、全部入りのコースは5万5000円となっている。シリーズファンで、限定版の購入を検討している方は、コースを一通りチェックしておくといいだろう。