“影廊”こと『シャドーコリドー』Nintendo Switch向けに8月8日配信へ。能面から逃げ続ける和風3Dホラー

 

有限会社レジスタはNintendo Switch版『シャドーコリドー 影の回廊(以下、シャドーコリドー)』を8月8日に配信するようだ。定価は1944円で、発売前日である8月7日の23時59分までは、25%オフの1458円で手に入る。

『シャドーコリドー』は、個人開発者城間一樹氏が手掛けた和風3Dホラーゲーム。Unreal Engine 4を用いて開発されている。PC向けフリーゲームとして配信されていたが、さまざまな要素が追加された有料版がSteamにて配信された。そんなSteam版に、さらなる要素を加え、ハードウェアにあわせて最適化し発売されるのが、今回のNintendo Switch版である。

『シャドーコリドー』は、一人称視点のホラーゲームである。舞台となるのは、やや時代を感じさせる少し昔の日本。暑い夏の夕暮れ。プレイヤーは懐かしさを感じながら路地裏を進んでいくうちに、怪しげな場所へと迷い込む。見覚えのない暗がりの廊下を歩く中、不気味な能面をかぶった人物に付け狙われていることに気付く。プレイヤーは能面の徘徊者やさまざまな危険から逃れ、世界から脱出する“出口”を求めて回廊を歩き続けることになる。

本作は探索がメインとなっており、プレイヤーを追いかける脅威から逃れ、勺玉と呼ばれるアイテムを一定数入手し出口に辿り着き、迷宮からの脱出を目指す。本作の主要ステージのマップは、自動生成型になっており入るたびに構造が異なる。またプレイヤーは、徘徊者を倒し排除することができない。できることといえば、部屋の物陰に隠れたり、ところどころ配置されているカゴに逃げ込んだりすること。そのほか、敵の気をそらす爆竹などさまざまなアイテムを用いて、なんとか徘徊者から逃げながら勺玉を集めるのだ。

本作は、能面から逃げることを強いられる「無力感」と、構造がわからない自動生成のダンジョンを探索するという「不安」が組み合わさっており、プレイヤーの恐怖を強く引き起こすことに成功している。UE4によるリッチな和の描写も没入感をもたらしている。遊ぶことはもちろん、見ることも楽しめるのが本作の特徴で、ガッチマン氏などホラーゲーム実況者によるゲーム配信などにより人気を呼んだ。

本作はもともと『影廊(Kageroh:ShadowCorridor)』の名を冠していたが、諸事情により『Shadow Corridor』へと変更。Nintendo Switch版では『シャドーコリドー 影の回廊』の名で配信される。追加要素としては、エンディングに新たな演出が加わり(難易度によって変化あり)、初心者モードにミニマップ追加、アイテムまわりにエフェクト追加、難易度の調整、ライティングの変更(全体的に少し明るく)などがあげられる。

自動生成というゲームの構造上「詰む」こともありえる難易度の高さが発売当初から議論を呼んでおり、城間氏もさまざまなテコ入れをしてきたが、Nintendo Switch版ではさらに難易度に手が加えられるようだ。また7月16日に氏は、Twitterの指定の投稿に「いいね」が1万以上集まればマップを追加するとしていたが、1日で1万を獲得している。どのような形態になるかは不明であるが、今後のコンテンツ追加には期待できそうだ。

『シャドーコリドー』は8月8日に、Nintendo Switch向けに発売予定だ。