『ファイナルファンタジーIX』リマスターのBGMの仕様が変更。まずはPS4版、Switch/Xbox One/Steamでも対応へ

 

スクウェア・エニックスは6月27日、『ファイナルファンタジーIX』リマスター版における1.02アップデートを実施した。今回アップデートされたのはPS4版であるが、Steam/Windows 10/Xbox One/Nintendo Switch版でも同様のアップデートができるように取り組んでいるという。PS4版のアップデートについては24日時点で海外ユーザーより実施されたことが報告されていたが、この度正式に発表された。

『ファイナルファンタジーIX』は、2000年にオリジナル版が発売されたのち、2016年よりリマスター版がリリースされている。同年にはPCおよびモバイル版が配信され、2017年9月にはPS4版が、今年2月にはNintendo Switch/Xbox One版がリリースされた。発売後しばらく全世界のニンテンドーeショップの首位に居座っており、あらためてその人気を見せつけていた(関連記事)。

リマスター版においては、キャラクターやプリレンダムービーが高解像度化されているほか、高速モード、敵出現無しなどの7種類のブースト機能を実装。オートセーブなども搭載されており、美しくなりながらも遊びやすく蘇ったわけだ。多くのファンのお気に入りの「FF」が現世代機向けに復活し喜ばれたが、惜しいとされている点があった。それはBGMループについての仕様だ。

本作では、フィールドの探索中に戦闘に突入した場合、戦闘終了後にフィールドBGMが最初から始まってしまう。カードゲームのクアッドミストを挟んだ場合でも、戦闘同様にフィールドBGMがリスタートする。オリジナル版は、戦闘が終わってもフィールドのBGMは、戦闘に入る前の続きから流れるようになっていた。リマスターになり、戦闘を挟んで“続き”から音楽を聞くのが難しくなったわけだ。

この仕様については賛否両論あったが、“フィードバックを聞いた”結果、戦闘後にBGMをリスタートしない仕様に変更したようだ。このBGMの仕様は『ファイナルファンタジーIX』に限った話ではなく、『ファイナルファンタジーVII』リマスターでも同様の現象が確認されており、スクウェア・エニックスはNintendo Switch/Xbox One版の仕様変更を実施していた(関連記事)。『ファイナルファンタジーIX』については、時期は異なるものの全プラットフォームにおいて変更が実施されることになる。

『ファイナルファンタジー』シリーズは旧作のリバイバルが続いており、来年3月には『ファイナルファンタジーVII リメイク』が発売されるほか、年内には『ファイナルファンタジーVIII』のリマスターも発売予定。スクウェア・エニックスがこのようにユーザーの声を聞いているのであれば、リマスター版についてもより購入しやすくなっていくだろう。なお今回1.02アップデートでは、ワールドマップでハマってしまう問題やいくつかのバグもあわせて修正されているとのことだ。