ニコラ・テスラをモチーフにした一人称ホラー『Close to the Sun』PC版が5月2日に発売へ

一人称視点ホラーゲーム『Close to the Sun』のPC版の発売日が5月2日に決定した。Epic Gamesストアでの独占販売となる。同時に発売日を予告する新たな動画も公開されている。開発を手掛けるのは一人称視点のサバイバルホラー『ENKI』を開発したStorm in a Teacup。洋上を漂うゴーストシップで巻き起こる恐怖が描かれる。

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1897年。ヘリオス号は公海の真っただ中で停止していた。ニコラ・テスラの構想によって製造されたヘリオス号は、エリート科学者たちにとって安息の場所だった。国家による制約や社会の目から解放され、自由に研究を行えるユートピアである。何を研究してもどれだけ時間をかけても誰にも文句を言われない。ジャーナリストのローズ・アーチャーがヘリオスに乗船したのは妹のアダを探すためだった。だがすぐに何かがおかしいことに気づく。メインホールが空なのだ。腐敗した肉の臭いが鼻を突く。まったくの静寂。入り口に書かれたひとつの言葉は──隔離!

『Close to the Sun』は動画を見る限り「Andes風のフォントで書かれた文字」や、「科学でつくられたユートピアの崩壊」というモチーフ、「海という誰も助けに来ない場所」「疑似科学満載の世界観」といったロケーション、「Unreal Engineで描かれた暗い映像」というルックスなど、多くの点で『BioShock』を想起させる。場所に不慣れな主人公ローズを、妹のアダが無線で導きながら物語が進んでいくというスタイルも瓜二つだ。しかし本作はあくまでアドベンチャーゲームであり、『BioShock』のようなアクション要素は存在しない。

本作に登場するニコラ・テスラは、エジソンとの対立劇で有名な実在の科学者だ。SF映画によく登場するテスラコイルで知られ「宇宙人と交信している」と発言するなど、癖の強い人物でもある。『Close to the Sun』は、そのニコラ・テスラによってつくられた船、ヘリオス号を舞台にしている。

海とニコラ・テスラといえば、思い起こされるのは有名なレインボー・プロジェクト──通称フィラデルフィア実験だろう。1931年。ニコラ・テスラはアメリカ海軍に対し、テスラコイルを用いて軍艦をレーダーから消し去る大規模なステルス実験を提案する。1943年。アメリカ海軍はフィラデルフィアにおいて、船員を乗せた駆逐艦エルドリッジを対象にレインボー・プロジェクトの実証実験を行った。エルドリッジは計画通りにレーダーから姿を消したものの、実験は思わぬ結果を招いてしまう。エルドリッジはレーダーからだけでなく、洋上から物理的に完全に消失してしまったのだ。消えたエルドリッジは、遠く離れたノーフォークの洋上まで瞬間移動したといわれている。その際、中にいた船員は体が燃えがったり、透明になったり、壁に吸い込まれたり、異常な体験をしたとされている。

もちろんフィラデルフィア実験は都市伝説であり、本作がそういった都市伝説と関係があるかは不明が、ニコラ・テスラが都市伝説ファンやSFファンにとって魅力的なモチーフであることだけは間違いないだろう。今回公開された動画にも「消えてしまった乗員」や「全身が炎のように輝いている人影」、「稲妻を発生させるテスラコイル」など、ちゃんとわかっているなと思わせるシーンが多数登場する。動画の最後にはヘリオス号の向かう先に、洋上の穴から天へ立ち上る巨大な光の柱が描かれている。物語にどうかかわってくるのか、とても気になるところだ。

ゲームはEpic Gamesストアで現在予約受付中。事前購入価格は3080円となっている。海外向けには、PlayStation 4/Xbox One版が2019年に発売予定。

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