初代PS“傑作ステルスゲーム”風ゲーム『No Sun To Worship』発表。ロッカーに隠れ、ダクトに潜り敵兵を欺く

 

デベロッパーのMerlino Gamesは6月21日、開発中のステルスゲーム『No Sun To Worship』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。現在、数日間限定配信のアルファテスト版および、そのプレイ映像が公開されている。

『No Sun To Worship』は3Dステルスアクションゲームだ。本作のストーリーの詳細は現時点では不明。しかし、ストアページでは「人類の闇の側面を描く」といったテーマや、人類同士の大戦争による世界の荒廃が示唆。そして、そうした戦争に終止符を打った「船で空に浮かび人類を見下ろすような存在」の登場が示唆されている。ポストアポカリプス的かつダークSFな世界観が展開されるのだろう。


ゲームプレイは三人称視点で展開。壁張り付きや覗き込み、照明破壊や音による敵兵の誘導など、潜入工作を支えるアクションが一通り揃っている。ほか、体力を消費することで気配を殺し、発動中は足音を低減させるアクションも存在する。これにより敵兵などの対象への強引な接近が可能となるわけだ。足音を消せても姿が消せるわけではないため、駆け引きが求められる高難度なシチュエーションもありそうだ。

一連のゲームプレイやビジュアルには『メタルギアソリッド』や『スプリンターセル』シリーズといったステルスアクション作品からの影響が随所にあらわれている。ステルス状態から敵兵を素早く倒したりするのはもちろんのこと、ロッカーに潜んだりやダクト移動を移動したりといった要素も登場するようだ。

また、特筆すべきはそのグラフィックだろう。初代PlayStationを彷彿とさせるポリゴン・テクスチャによる表現を採用している。いわゆるデメイク作品のような、レトロゲーム調なアートスタイルだ。その一方でシェーディング/ライティングについては、現代的な表現が巧みに盛り込まれており、荒いポリゴンとのバランスが印象的だ。


本作を手がけるのは、個人開発者であるAntonio Freyre氏。同氏は過去にも『The Chameleon』『UNDETECTED』といったステルスアクションゲームをSteam向けにリリース。ミニオープンワールドTPS『It Comes In Waves』といった作品も手がけており、いずれもSteamユーザーレビューでは本稿執筆現在「好評」~「非常に好評」ステータスを獲得している。『No Sun To Worship』のレベルデザインにおいても『メタルギアソリッド』『スプリンターセル』『荒神』シリーズのプレイ体験を分析しつつ構想を練っているようだ。

本作は現在itch.ioで公開中のアルファテスト版でプレイ可能。ただし、7月10日時点で開発者より「今後数日のうちに配信終了する」と告知されており、プレイしたい方は早期に手に取った方がよいだろう。また、Freyre氏がSteamコミュニティ上にて公開している開発ブログではNPCの動作ルーチンなどより詳細な仕様なども語られている。気になった方はそちらを参照されたい。

『No Sun To Worship』の発売日は未定、PC(Steam)向けにリリース予定だ。