任天堂が生み出したWiiリモコンのプロトタイプ版がオークションで出回る。ゲームキューブ向け周辺機器として接続

Image Credit : ヤフオク!

任天堂が2006年に発売したゲームハードWiiは、幅広いユーザーに受け入れられ、一億台以上を販売する成功を収めた。そのハードウェアの核となったのはWiiリモコンだ。これまで普及していたゲームハードのコントローラーとは、一線を画すリモコン型のデザインに仕上げれている。CMOSセンサーや加速度センサー、スピーカーなどが搭載されていることにより、両センサーを用いた体感型アクティビティや、アクションゲームでのポインティングによるエイミングなど、これまでのゲーム体験に加えて、さまざまなあそびを提案することに成功した。

そのWiiリモコンのプロトタイプ版が、Yahooオークションことヤフオク!に出品されていたことが、海外メディアを介して話題にのぼっている。10月18日に出品され、25日に7万4000円で落札された試作品は、センサーバーとコントローラー(Wiiリモコン)とヌンチャクの3つセット。センサーバーの接続端子はニンテンドーゲームキューブのメモリーカードの形状をしており、コントローラー(Wiiリモコン)の接続端子は、同ハードのコントローラーポート向け。ヌンチャクはLANケーブルによってWiiリモコンにつなぐ形であるという。2018年10月になり、Wiiリモコンのプロトタイプ版が出てきたというだけでも驚きであるが、このアイテムを落札したと思われるユーザーによる検証のおかげで、その仕様が明らかになっていったのだから尚更驚きである。

スペマRP氏は、10月27日にプロトタイプ版らしき商品の写真をTwitter上に投稿。オークションにて入手したことを明かした。これらの試作品のゲームキューブ向け端子を持つものは同ハードに接続できるようだが、実際に動くわけではないという。センサーバーは接続すると光るようであるが、これはあくまで電源が供給されているというだけのようだ。

ただ、この写真を見ただけでは、本物であるかはまだ疑問の余地が残るところ。そこに、『シャンティー』シリーズなどを手がけるWayForwardのJames Montagna氏が、スペマRP氏のツイートを引用し、反応したことから話は膨らむ。Montagna氏によると、出品されていたものは「Revolution」というコードネームで呼ばれていた時代のWiiリモコン、ヌンチャク、センサーバーであるという。氏によると、プロトタイプ版のAボタンとBボタン、そして十字キーはゲームボーイアドバンスSPのボタンを流用したものだとか。確かに目を細めてみると、黒いボタンは同ハードの“それ”であるように見える。

氏はさらに、このプロトタイプ版と製品版を比較。試作品は、製品版よりも幅が広く、Bボタンは平たいので、トリガーボタンは引っ掛けにくかったとのこと。フォントも異なっていたり、+/-ボタンはポーズ/バックボタンであるなど、さまざまな変更が施されたことが明かされている。そのほかにも、同じようにWiiリモコンのプロトタイプ版を所持していると語るユーザーが現れている。2006年の商標登録を見るに、Wiiリモコンは当初ゲームキューブコントローラーの周辺機器として発売する計画もあったようだ。さまざまな点を踏まえてみても、今回オークションにて出回ったコントローラーは、本物であると考えてよさそうだ。

ただし、Wiiリモコン自体が試行錯誤を重ねて生まれたコントローラーであると、同ハードの開発に携わっていた芦田健一郎氏および宮本茂氏が「社長が訊く」にて語っている。プロトタイプ版自体が数多く存在しており、その中のひとつなのだろう。製品版が発売から10年以上が経っているとはいえ、機密情報が高そうなデバイスがなぜ突如公に出回ったのか、謎は多い。ただ、スペマRP氏の投稿が引き金となり、プロトタイプ版の当時の情報が共有されたことは興味深いところ。今販売されているゲームハードのプロトタイプ版もまた、いつか公にその姿を現すのかもしれない。

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