『レッド・デッド・リデンプション2』は壮大な世界だけでなく細部も見逃すな。NPCの復讐や威嚇射撃、服の汚れなど細かな要素をチェック

 

Rockstar Gamesは10月1日、『Red Dead Redemption 2(レッド・デッド・リデンプション2)』のゲームプレイ映像第2弾を公開した。本作は、西部開拓時代が終わりを迎えた1899年のアメリカを舞台に、文明化に逆らって生きる主人公のアーサー・モーガンとダッチギャングは、無法者の一掃を始めた法執行官から逃れ、アメリカ中部およびフロンティアを冒険する。

8月に公開されたゲームプレイ映像第1弾では、大自然の中でキャンプをおこなうなど、家族のような絆で結ばれたギャング団との生活の様子や、出会う人々に対して築く関係性の自由度の高さ、相棒となる馬との信頼関係の構築、あるいは野生生物を狩ってお金に換える場面や、リアルな銃の表現などが紹介されていた(関連記事)。今回の第2弾映像では、主にミッションを中心としたゲームプレイが披露されており、いくつか新要素も確認できる。これまでに米国PlayStation.Blogや、海外メディア向けに公開された情報と合わせて見ていこう。

ダッチギャングの幹部である主人公のアーサーは、ギャングの仲間から依頼を受ける形でさまざまな悪行に手を染める。映像では、仲間と共に銀行強盗や列車強盗をし、空き巣や借金の取り立て、またショップや通行人を襲う様子が見られる。興味深いことに、もし一般人を殺した場合、その家族がプレイヤーを復讐しにくることがあるという。また、通行人を襲う場面では空に向けて発砲しているが、この威嚇射撃はエイム中に十字キーの上を押すことでプレイヤーの任意でおこなえる。その目的は威嚇して脅すだけでなく、無用なトラブルを避けるためであったり、馬車を止めさせたり、あるいは動物を驚かせたり、ちょっとしたコミュニケーションにも使えるという。

敵対する組織としては、ほかのギャング団や、ギャングの撲滅を目指す法執行官が登場する。ギャング団にはさまざまな組織が存在し、この世界のあらゆる場所に現れ悪行の限りを尽くす。その対象は一般人だけでなく、ギャングであるプレイヤーにも及び、単独行動中の脅威になる。また映像では、ギャングから奪った戦利品を返すよう詰め寄られる場面がある。プレイヤーもまたほかのギャングを襲うことができるようだ。一方の法執行官は、犯罪現場の捜査を通じて無法者を追う。ただ、映像では罪人を捕まえるために悪人つまりアーサーを雇おうとする場面が見られ、狡猾な組織であることがうかがえる。

前作にも登場したデッドアイシステムは、本作にてさらなる進化を見せている。このシステムは、敵を撃ってゲージを溜めることで発動でき、スローモーションの中で敵に狙いを定められる射撃システムだ。デッドアイシステムはゲームを進めるにしたがって成長する。単にスローになるだけから、複数の敵にマークを付けて確実に敵を仕留められるようになり、さらに敵の体の弱点部分が赤く可視化されるようにもなる。敵が持つ武器を正確に射抜くと、その武器を破壊することも可能だそうだ。映像のこの場面では二丁拳銃を持つ様子が見られるが、これもまた物語が進む中で獲得できるアビリティのひとつである。

本作は銃器のカスタマイズに対応し、たとえばほかの銃の銃身を移植してグレードアップさせることも可能だという。また、メンテナンスを怠るとジャムを引き起こしたり、狙いがずれたりするとのこと。なお、ゲームプレイ中の武器の選択はL1/LBを押して武器ホイールを表示させておこなう。各種銃器のほか、ナイフや弓矢などもここに含まれる。R1/RBボタンでは、回復アイテムや双眼鏡などのサポートアイテムを選択可能だ。

キャラクターカスタマイズも本作の魅力のひとつ。服装や武器、装備には多彩なバリエーションが用意され、それぞれが個別にレンダリングされる。つまり、腰に下げた銃や帽子、カバンなどが、キャラクターの動きに合わせて個別に揺れるのだ。馬に乗せる装備も同様である。大抵は省略しがちな、こうした細かいリアルな表現がさらなる没入感を生む。また、服はゲームプレイに応じて血や泥などの汚れがつく。雪が降る地域では、服に積もる雪が次第に溶けて染み込む表現も見られるという。

こうした汚れはアーサーの体にも付着し、あまりに汚らしい格好だと人が避けて通るようになるようだ。そうした汚れは、有料(0.25ドル)ではあるがホテルで風呂に入れば洗い流すことが可能。また映像では、場面によってアーサーの髭の伸び具合がさまざまであることに気づくだろう。実際に彼の髭は伸び、それを剃るかどうかもプレイヤーの自由だ。散髪することもできる。

本作は3人称視点だけでなく、臨場感のある1人称視点でもプレイ可能。さらにシネマティックカメラと呼ばれるモードも存在し、キャラクターに近く寄ったり、逆にかなり引いた視点から映すなど自由なアングルを設定できる。シネマティックカメラ中に馬に乗っている場合は、X/Aボタンを押し続けると馬は自動的に走り、美しい風景の中を駆ける様子を収めることが可能だ。さらに、十字キーの下を押すことでHUDを最小化したり、完全に非表示にすることもできるとのこと。

本作の自由度の高さは、さまざま用意されるアクティビティからも見て取れる。映像では魚釣りをしたり、バーで酒を飲んだり、あるいは放牧したり、劇場でショーを観劇するほか、ポーカーやドミノ、ファイブ・フィンガー・フィレットで賭けをおこなう場面も確認できる。ギャングとしてどのような生活を送るのか、多様なゲームプレイを許容する本作の奥深さは計り知れない。さらに、オンラインマルチプレイを楽しめる『Red Dead Online』も提供される(関連記事)。『レッド・デッド・リデンプション2』は、PlayStation 4/Xbox One向けに10月26日発売予定だ。