『Detroit: Become Human』の累計プレイヤー数150万人突破。プレイ人口が増えるにつれてキャラクター人気にも変化が

 

【UPDATE 2018/08/22 15:25】
『Detroit: Become Human』のゲーム内アンケート結果に極端な偏りが出ていた理由について、開発元のQuantic Dreamより回答があった。Quantic DreamのCo-CEO(本作のエグゼクティブ・プロデューサー) Guillaume de Fondaumière氏によると、本作のリリース当初、「好きなキャラクター」に関する設問でマーカスの投票率が90%を超えていたのは不具合によるもので、6月に配信されたパッチ1.03にて修正済み。現在は正確な回答率が表示されているとのことだ。

【UPDATE 2018/08/06 13:55】
ゲーム内アンケートの結果が極端に変化した理由について、Quantic Dreamに問い合わせ中。

【原文 2018/08/04 11:03】
Detroit: Become Human』の公式Twitterアカウントより、同作の累計プレイヤー数が150万人を突破した旨が伝えられた。セールスではなくプレイヤー数という表現を使っていることから、販売本数ではなくシェアプレイなどを含んだ数字とも考えられる。

2018525日にPlayStation独占タイトルとして発売された本作は、リリースから2週間の時点で100万セールスを達成(gameindustry.biz)。開発元のQuantic Dreamにとって過去最速での大台突破であった。Quantic Dreamの過去作品で言うと、『Heavy Rain』は100万セールスに届くまで5週間、『Beyond: Two Souls』は2か月以上の時間を要している。『Detroit: Become Human』は発売から2か月が経過した今でも順調に数字を伸ばしており、累計プレイ時間は2000万時間を超えるという。単純に計算すると1人あたり平均13.3時間以上。これは1周クリアまでの所要時間と同等の数字だ。多くのプレイヤーが少なくとも1周は本作をプレイしたのではないだろうか。

Detroit: Become Human』の舞台は2038年の米国デトロイト。技術革新が進みアンドロイドが人々の生活に根付いた近未来社会での動乱が、複数のアンドロイドの視点から描かれる。プレイヤーが操作するのは、感情のようなものが芽生えた変異体アンドロイドの解放運動を指揮するマーカス、父親から虐待を受けていた少女アリスを救うため主人の命令に背く家事用アンドロイドのカーラ、そして二人を追うアンドロイド捜査官コナーの三体。人間とアンドロイドの関係性がマクロ・ミクロ両方の視点から描かれ、相互の物語が少しずつ交差していく。

プレイヤーの選択や行動により物語が細かく分岐していく膨大なシナリオ、繊細でリアルな3Dアニメーション、緊張感溢れるサウンドトラックなど、開発規模の大きさを感じさせるエンターテインメント作品として、これまでのQuantic Dream作品よりも幅広い層にリーチしたのだろう。

ちなみに本作では発売後のアップデートにより、クリア後にとあるキャラクターを呼び戻せるようになった(リンク先ネタバレ注意:該当ツイート)。クリア後に寂しい想いをしていた方は、ゲームを再起動してみてはいかがだろうか。また、これから本作をプレイする方には、時間に余裕があればチャプターを終えるごとにメニュー画面に戻ってみることをオススメしたい。ストーリー中盤以降は特にそうだ(関連記事 同じくネタバレ注意)。

なおゲーム内アンケートの「好きなキャラクター」に関する設問については、発売1週間後の時点では回答者の83%がマーカスと答えており、完全な一強状態であった。しかしながら2か月経過した今では22%に下がり、トップはコナー(49%)に入れ替わっている。コナーを演じた俳優Bryan Dechartは、本作でも共演した女優Amelia Rose Blaire(トレイシー役)と630日に結婚。Dechart氏のTwitchチャンネルでは、撮影時の裏話を交えながら仲睦まじく一緒に『Detroit: Become Human』をプレイする様子が配信されていた。ファンとの交流を積極的に行っており、コミュニティからの人気は高い。

また個人的に共感した場面はありましたか、という設問についても、発売1週間後の時点では79%が「いいえ」と答えていたが、今では61%が「たくさん」、32%が「時々」、「いいえ」はたったの4%にまで下がっている。ここまで極端に回答結果が変わるというのは興味深い。

6月2日時点でのアンケート結果。ちなみに5月26日時点では97%がマーカスと答えていた
8月3日時点でのアンケート結果

PlayStation 4独占のシングルプレイ大作は好調が続いており、20172月に発売された『Horizon Zero Dawn』は最初の2週間で260万セールス(20182月には累計実売760万本)、20184月に発売された『God of War』は最初の3日間で310万セールスというPlayStation 4の内製タイトルとしては最速ペースの売上を記録した(北米PlayStation.Blog)。

SIE独占タイトルは今後も『Marvel’s Spider-Man(スパイダーマン)』『Days Gone』『Ghost of Tsushima』『The Last of Us Part II』『Death Stranding』など注目作が続く。直近の予定としては97日発売の『スパイダーマン』に期待がかかるところだ。