『オクトパストラベラー』全世界出荷+DL数が100万を突破。海外で受け入れられ、発売から約3週間で大台突破

 

スクウェア・エニックスおよび任天堂は本日8月3日、『オクトパストラベラー』の全世界出荷数とデジタル版のダウンロード数の合計が100万を突破したと発表した。同作の発売日が7月13日であったことを考えると、約3週間での大台の突破となる。

『オクトパストラベラー』はアクワイアが開発し、スクウェア・エニックスが販売するNintendo Switch向けRPGだ。海外向けには、任天堂がパブリッシングを担当している。プレイヤーは、それぞれ異なる過去や経歴を持つ旅人8人から1人を選び、使命や願いを果たすため世界各地を冒険する。選んだ旅人1人で旅をすることも、ほかの7人と合流し仲間にしともに冒険していくことも可能。3Dでありながらドット絵表現を取り入れた2D-HDと呼ばれるビジュアルが特徴となっている。アビリティやジョブ、コマンドバトルといったおなじみのRPG要素をベースとしつつ、NPCに対して幅広い手段で干渉できるフィールドコマンドや、連続攻撃が可能なコマンドブーストが導入されている、懐かしくも新しいRPGに仕上げられている。

以前より公式Twitterが幾度も品切れを報告しており、国内の販売数が順調であることがうかがえたが、特に海外圏での好調報告が目立つ。弊誌でもお伝えしたが、英国での週販チャートに首位に肉薄の3位でデビューしたのち(関連記事)、欧州のチャートでは単一ハードタイトルの売上としてはトップに躍り出ている(関連記事)。リリース当初はアメリカやフランスのAmazonの品切れも報告されており、海外でヒットしていることがうかがえた。アメリカでの売上については7月のNPDチャートを見なければわからないが、おそらくなんらかの形でランクインしていることが予想できる。

海外IGNは、7月19日時点でいちはやく「『オクトパストラベラー』はなぜ大ヒットしたのか」という記事を投稿。『オクトパストラベラー』の2D-HDと呼ばれるビジュアルがすばらしく美しいということ。スーパーファミコン作品を彷彿とさせるシステムを導入しながら、多くのインタラクションを取り入れ現代化されているということ。8人の旅人からキャラクターを選ぶことができ、望むように旅をできる自由度の高さ。この3つをヒットした理由としてあげている。海外レビューにおいても、ビジュアル・戦闘・自由度の3つの要素が中心に評価されている(Gamesrader)。IGNの指摘と海外レビューの評価の傾向は似ており、やはりこの3つの柱が評価点になっていると考えられるだろう。

スクウェア・エニックスが任天堂ハード向けにリリースし、ヒットしたタイトルとしては『ブレイブリーデフォルト』があげられるだろう。同作の全世界出荷およびDL数が100万本を突破したことが報告されたのは、発売から1年9か月後の2014年7月。こちらは、無印版(フライングフェアリー)は日本でのみ発売され、追加要素を同梱した『ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル』から海外展開をスタート。海外版はヨーロッパ向けに2013年12月、北米向けに2014年2月に販売された。『オクトパストラベラー』は全世界同時発売タイトルなので一概には比較できないが、3週間で100万本を突破した本作がいかに好調であるかがうかがえる。

Nintendo Switch向けの定番RPGタイトルになりつつある『オクトパストラベラー』。作品の評価も高く、この夏からホリデーシーズンにかけて長く売れていくのではないだろうか。