Nintendo Switch版『Undertale』の発売日が9月15日に決定。世界で愛され続ける傑作が3年を経てついに任天堂ハードに進出

 

ハチノヨンは8月1日、Nintendo Switch版『Undertale』を9月15日に発売すると発表した。価格は、パッケージ版(テミー・チャンによる 24 ページのストーリーブックレットが封入)が税込4320円。ダウンロード版が1620円。コレクターズサウンドトラックやオルゴールロケットなど豪華特典を同梱するコレクターズ・エディションは、税込9504円で販売される。9月15日といえば、3年前に『Undertale』がPC向けに発売された日である。3周年という記念すべき日に、Nintendo Switch向けに発売されることになる。

『Undertale』は、ドット絵で描かれる懐かしくも新しいRPGだ。人間となる主人公が、むかし人間と戦争を起こしたモンスターが封印されている山へとおもむき、その山に入りモンスターの世界へ迷い込むところから物語は始まる。プレイヤーは奇妙な世界を彷徨い、強烈な個性を持ったモンスターたちとふれあい、世界の真相を知っていくことになる。

通常のRPGと同様に、敵とエンカウントすれば戦闘に突入するが、プレイヤーの行動次第で敵を倒さず進行していくことが可能。「誰も死ななくていいやさしい RPG」としても売り込まれた。TobyFox氏が描く優れたストーリーテリングや愛らしいキャラクターたち、場面を盛り上げる音楽など、多岐にわたる要素がカルト的な人気を呼び、2015年から2016年にかけてインディーゲームのアワードを多数獲得した。

2017年8月にはPlayStation 4/Vita版がハチノヨンから発売され、同時に公式日本語化が実装されていた。TobyFox氏は『MOTHER』シリーズから強く影響を受けていることを公言しており、2015年の段階からニンテンドー・オブ・アメリカのスタッフとミーティングをかわし任天堂ハード進出に意欲を見せていた。ただ、ゲームエンジンであるGameMaker Studioがニンテンドー3DS/Wii U/Nintendo Switchに対応していないことから、作り直しになるともこぼしており、移植が難航していると見られていた(関連記事)。その後、任天堂プラットフォーム向けへの続報が途絶えていた。しかし今年3月に同ゲームエンジンを手がけるYoYo Gamesが、GameMaker Studio 2をNintendo Switchに対応させることを発表。あわせてNintendo Switch向けに発売されることも発表された(関連記事)。

ゲームエンジンに対応に伴い、満を持して『Undertale』が9月15日に任天堂ハードでデビューすることになる。なお昨年9月には『Undertale』グッズを多数扱うFangamer Japanがオープン済み。本作をプレイし世界観やキャラクターが気に入った方は、こちらのストアでグッズの購入を検討してみるのもいいだろう。