『レインボーシックス シージ』PC版にて1週間で約1300人のチーターがBANされる。Ubisoftが対策の成果を報告


Ubisoftは7月27日、PC版『Tom Clancy’s Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』にて取り組んでいる、チート対策の進捗状況について報告した。同社は先月、本作においてチート対策はコミュニティだけでなく、開発チームにとっても優先度の高い事項だとし、不正な外部ソフトウェアに利用され得るゲーム側の脆弱性の確認および修正を進めていくことを明らかにしていた(関連記事)。

そして今週月曜日に、多数のチートプログラムが利用していたとある脆弱性への対策をおこない、多くの種類のチートの無効化に成功したという。同時に、マップ内のあらゆる場所へのディフューザーの設置を可能にするチートに対しても対策を講じたそうだ。その結果、Ubisoftはこの1週間でおよそ1300人のプレイヤーに対し、チートによるブースト行為に関わっていたとみなして、ゲームプレイにおけるオンライン機能の利用の一時的禁止措置をおこなったとのこと。先月の発表時には、およそ600人のプレイヤーがBAN対象になるだろうとしていたが、結果的にその倍以上の数字となった。

一方で、Ubisoftは「不正ソフトウェアを使用してほかのプレイヤーに不利益をもたらしたという明白な証拠が確認」できた場合は、初犯であってもオンライン機能の永久禁止措置をおこなうと、チート使用者には強い態度で臨むことを明らかにしているが、今回の処分は15日間の一時的禁止措置にとどまった。これについて同社は、MMR(Match Making Rank)システムの調整を現在おこなっているため、暫定的な措置であると説明している。MMRは、プレイヤーのスキルを評価し、同程度のスキルを持つプレイヤーとマッチングさせるためのシステムだ。しかし、チーターと一緒にプレイしていた場合はスキルを正しく評価することができないため、その影響を排除して算出する必要がある。このMMRシステムの調整は来週中には仕様が決定する予定で、それから実際の作業に取り掛かるとのことだ。実装時期については追って発表があるだろう。

なお、今回一時的にBANされた約1300人への処分が、その後重いものに変更されるかどうかについては、特に具体的な言及はない。ただ、処分を受けたプレイヤーはパーソナルランクが削除され、シーズン終了時のリワードももらえない。15日間の一時禁止処分であれば、今のシーズン内にふたたび帰ってくることも予想されるが、いずれにせよチート行為によって利益を得ることは許さないという姿勢なのだろう。Ubisoftは、現在これを実現するための技術的な対処をおこなっており、シーズン3開始までには実行される予定である。

また、PC版でのランクマッチにて2段階認証を導入する予定であることも前回発表されていたが、こちらもまだテストを続けているとのこと。現時点では、シーズン3の開幕には間に合わず、シーズン3のあいだに配信するパッチにて実装する計画だという。シーズン3の開始時期はまだ明らかになっていないが、アメリカのデルタフォースおよびイギリスのスコットランドヤード出身の2名の新オペレーターが追加され、既存マップひとつのレベルデザインとアートディレクションが変更される予定だ。