Paradoxが自社タイトルのボードゲーム化プロジェクトを発表。『Crusader Kings』を手始めに、『Hearts of Iron』『Cities: Skylines』なども


パブリッシャーのParadox Interactiveとボードゲーム出版社Free League Publishingは5月19日、Paradoxが販売しているゲームのボードゲーム化プロジェクトを発表した。第1弾として、歴史シミュレーションゲーム『Crusader Kings』シリーズをベースとした「Crusader Kings The Board Game」を発表。現在その開発資金を募るKickstarterキャンペーンを実施しており、すでに初期目標金額の3倍近い出資を集めている。

『Crusader Kings』は、11世紀から数百年にわたる中世ヨーロッパの封建社会を舞台に、王国の繁栄を目指しつつ、王家の継承問題に取り組むシミュレーションゲームだ。2004年にPC向けに発売され、2015年には続編もリリースされている。同作をボードゲーム化する「Crusader Kings The Board Game」では、オリジナル版と同じく数十年先を見据えた国家戦略が求められ、各キャラクターおよび王朝にフォーカスし、カードを用いたイベントなどを通じて物語が展開する。ゲームのメカニクスに関与するイベントでは、予想だにしない中世ならではのドラマや陰謀が巻き起こるという。なお、キャラクターやイベントは、史実をもとにしたものが収録される。3〜5人でプレイでき、1プレイは2〜3時間ほどを想定しているとのことだ。

Kickstarterキャンペーンの出資プランは2種類あり、まず基本セットである599スウェーデンクローナ(約7597円)の「Standard Edition」には、ゲームボードやルールブックのほか、騎士や歩兵、城を表現した、高さ約3cmのプラスチック製ミニチュアが70種類付属。そのほか、王朝や家族に関するボード、各種カードやトークンも含まれる。そして799スウェーデンクローナ(約1万133円)の「Royal Edition」では、Standard Editionの収録物に加え、軍艦と諜報員のミニチュアが2つずつ付属する。こちらはストレッチゴール達成によりさらに追加される予定で、本稿執筆時点で5種類のミニチュアのRoyal Editionへの追加が決定している。出荷時期は2018年11月の予定だ。

「Crusader Kings The Board Game」の開発にはすでに1年以上を費やしており、テストプレイには『Crusader Kings II』を手がけたParadoxのスタッフも参加しているとのこと。Paradoxは本作を皮切りに、『Europa Universalis』『Hearts of Iron』『Cities: Skylines』といった人気作のボードゲーム化も計画している。