『ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル』が延期、発売日未定に。ファンの要望への対応を決断

 

カプコンは本日3月22日、『ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル』の発売を延期すると発表した。これまでの発売予定時期は2018年春だった。現時点での発売日は未定となっている。本作のプロモーションプロデューサー綾野智章氏は、今回の発売日延期について以下のように語っている。

去る2017年12月に本作について発売のお知らせとゲーム仕様の情報を公開いたしました。同時に、本作の仕様内容について多くのご意見を頂きました。我々としましては、皆様からの様々なご意見・ご要望を頂いたことを真摯に受けとめ、出来うる限りの対応をしていきたいと思います。そのため日本においては発売日を一旦未定へと変更させてください。

『ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル』は、昨年12月に発表された、『ストリートファイター』シリーズの初期作品から選りすぐった12タイトルを1本にまとめた移植作品だ。その名のとおり、シリーズ30周年を記念して発売される作品でもある。対応プラットフォームはPC(Steam)/PlayStation 4/Xbox One/ニンテンドースイッチ。移植は、『ロックマン クラシックスコレクション』など数多くの移植を手がけているDigital Eclipseが担当する。

*海外版トレイラー

『ストリートファイターII’ TURBO』『スーパーストリートファイターIIX』『ストリートファイターZERO3』『ストリートファイターIII サードストライク』の4タイトルがオンライン対戦に対応し、タイトルもオンラインランキングを備えているほか、オンライン対戦時のレイテンシー(遅延)を抑える「Rewind」と呼ばれる技術が導入されており、ゲーム内メニューにて自身の入力遅延を調整することができるという。海外発売日が5月29日に決まっており、国内発売日の決定が待たれるところであったが、このタイミングで延期という結果となった。

ファン垂涎ものとも言える本作であるが、発表当初から各タイトル内は海外版であるため、タイトルやボイス、テキストは英語表記になることが明かされていた。あくまで国内で購入できる英語版ということになる。期待の声と同時に、国内タイトルでありながら基本仕様が海外版そのままという点に落胆の声が寄せられていた。

綾野氏が語る「本作の仕様内容について多くのご意見」とはおそらくであるが、この海外版準拠の仕様への批判であると考えられるだろう。どこまで対応するかという点について氏は「出来うる限りの対応」とするのみで、はっきりとした言葉を残しておらず「現段階ではこれ以上の情報をお届けすることができず、大変心苦しいのですがご理解いただけますと幸いです。」と慎重な声明を出している。『ストリートファイター』シリーズ30周年を記念するタイトルが、その冠にふさわしい形で発売されることを期待したい。