Steam版『空の軌跡』シリーズ三作に「ターボモード」導入、フィールドも戦闘も6倍速で快適に


X-SEED Gamesは『英雄伝説 空の軌跡』シリーズに「ターボモード」を導入すると発表した。『空の軌跡』シリーズは『英雄伝説 空の軌跡FC』、『英雄伝説 空の軌跡SC』、そして『英雄伝説 空の軌跡 the 3rd』の三作品からなる。すでにベータ版が開放されており、この「ターボモード」を体験できる。ただし、ベータ版はまだまだバグが多いゆえに注意してほしいとX-SEED GamesのプログラマーSara Leen‏氏はユーザーへ呼びかけている。ベータ版はSteamクライアントにて当該ゲームを右クリックし、「Play DirectX9 version (Beta!)」を選ぶことで起動できる。

「ターボモード」はその名のとおり、ゲーム内のゲームスピードを加速する新要素だ。Steam版『閃の軌跡』から導入された要素であり、旧作へ逆輸入する形となる。Steam版『閃の軌跡』はR2ボタンでリアルタイムにターボモードの切り替えができることに対し、『空の軌跡』シリーズではあらかじめターボモードのオン・オフや倍速スピードを起動前に設定し、ゲームをプレイする。項目はフィールドターボとバトルターボの二種類があり、速度は1.5倍、2倍、3倍、4倍、5倍、そして6倍から選ぶことが可能。まだまだベータの段階であり、こうした仕様ものちに変更される可能性があるだろう。

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『空の軌跡』シリーズは三作品とも、先の読めないシナリオ、魅力的なキャラクター、物語を盛り上げるサウンドなどが高い評価を得ている。一方で、古典的なRPGシステムを採用しているがゆえに現代のゲームと比較すると戦闘テンポはゆるやかで、同シリーズを楽しむには「我慢強さ」がいると評される一面もある。そういった点を考慮すると、「ターボモード」を導入する意味は大きい。グラフィックなどは現代の作品と比較して見劣りするものの、RPGとして丁寧に作られており、倍速できるのであれば今遊んでも古さを感じさせないだろう。

とはいえ残念ながら、Steam版『空の軌跡』は日本語に対応しておらず、英語でしか各作品の「ターボモード」を味わうことはできない。ただし、同じく日本ファルコムが開発する『閃の軌跡』と、今月発売される『イース7』は、日本語字幕およびインターフェイスに対応し、9月にNIS Americaから発売される『イースVIII -Lacrimosa of DANA-』は日本語音声も含んでいる。