女傭兵が惑星間にまたがる謎を追うSFアクションRPG『Kova』Kickstarterキャンペーン実施中。日本語にも対応予定

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発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第412回目は『Kova』を紹介する。

アメリカ・テキサスに拠点を置くインディースタジオBlack Hive Mediaが手がける『Kova』は、メトロイドヴァニア形式の横スクロール・アクションRPGだ。退廃的なSFの世界観と探索要素が特徴となっており、現在その開発資金を募るKickstarterキャンペーンがおこなわれている。

本作の主人公は、宇宙を股にかける傭兵のKovaだ。彼女はなにか仕事はないかと近くの街へ向かっていたが、その途中で敵対勢力からの攻撃を受けて宇宙船のメインエンジンを損傷し、人も住まない極寒の惑星への不時着を余儀なくされる。仕方なくここで資源を集めて船の修理を試み、ようやく電源が復旧したところで、彼女は古い時代のビーコンを発見する。そのビーコンを起動させてみると、暗号化されたチップが排出されると同時に、船のレーダーにはさらに複数のビーコンの存在を示す反応が現れた。このビーコンは一体何のためのものなのだろうか。そして、一体誰がこのようなところに設置したのだろうか。彼女はその謎を追うことになる。

街には酒場もある。ここで仕事を請け負ったり、情報収集するのだろうか

この世界には複数の惑星があり、いずれにも自然が広がる人の住まない地域がある。一方、街に行けば入植者のほか傭兵仲間やドロイドなどがおり、彼らから仕事を請け負うことができる。その仕事はいずれも楽な仕事ではないが、報酬を得ることで装備のアップグレードに費やすことができる。ひいては、本作の主目的であるビーコンの調査をより進めやすくなるだろう。

また入植地となっている惑星には、統治機構を標榜するIntergalactic Alliance Authority、ドロイドの権利を主張するOM1NOUS、そして先進的な武器やロボットを開発する企業体TRIADYNEという3つの勢力が存在し、プレイヤーは彼らからも仕事を請け負うことができる。ミッションを成功させると、報酬として新たな武器やアイテムを獲得できるほかに、評価ポイントが加算される。これはいわば各勢力からの信頼度で、たくさんポイントを獲得することで街のNPCとの会話に変化が現れるほか、それまで入れなかったエリアに立ち入ることができるようになるという。

鉱物は銃で撃って砕いてから採取する。弾に限りがあるため無駄撃ちは避けたい

本作は2Dの横スクロールで描かれるが、その操作はFPSからの影響を取り入れており、敵とのバトルの際にはエイムやカバーを駆使する。人間同士の銃撃戦になることもあれば、野生の宇宙生物と戦うこともあり、プライマリ/セカンダリに装備した武器を状況に合わせて素早く切り替えて戦うことが重要だ。十字キーにはクラフト関係の操作が割り当てられており、探索中に採取した鉱物などの資源を組み合わせることによって、弾丸の補充や体力、バッテリーの回復をその場でおこなうことができる。また、Kovaの宇宙船の維持や燃料補給にもクラフトを使う必要があり、採取した資源のほかに街で購入できる材料などを使用する。

ゲームを進める中では多数の武器が登場するため、その選択によって自ずとプレイスタイルが確立されていくだろうが、それに加えて本作にはアビリティも存在する。シールド・サイバネティックス・パワー・ブーストの4つの要素があり、アップグレードツリーでスーツチップを使うことで任意のアビリティを強化していくことができる。スーツチップは、前述した暗号化されたチップを街のエンジニアに渡して解読してもらうことで入手できる。エンジニアはKovaの宇宙船のパーツを開発してくれることもあり、複数のエンジニアからパーツを集めて船をアップグレードすると、さらに遠くの惑星に行くことができるようになる。そうやってKovaを強化しながら探索範囲を広げていき、ビーコンの謎に迫っていくのだ。

本作のKickstarterキャンペーンの初期目標金額は2万8000ドル(約310万円)に設定されている。本稿執筆時点ではまだ一割強しか集まっていないが、まだキャンペーンは始まったばかりだ。すでにSteam Greenlightで十分な支持を集めることに成功しており、開発資金を獲得することができた場合は、Windows/Mac/Linuc向けに2017年12月の発売を予定している。対応言語には日本語も予定されているそうだ。

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