廃墟都市パルクールアクション『The Cub』1月20日発売へ。極限環境で生き延びた子どもを“帰ってきた人類”が付け狙う

 

パブリッシャーのBeep Japan/Untold Talesは1月19日、Demagog Studioが手がけるパルクールアクション『The Cub』を日本向けに1月20日にリリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。なお2月22日には、PC(DMM GAMES)/PS4/PS5/Nintendo Switch向けにも発売される予定だ。国内向けパブリッシングはBeep Japanが担当し、日本語にも対応予定。


『The Cub』は横スクロールのパルクールアクションゲームだ。舞台となるのは荒廃した地球。富裕層は生態系が大きく破壊された地球から火星へと避難していた。しかし地球に残って暮らしていた一人の子供「Cub」は、そうした過酷な環境下でも生きていける耐性を取得した。そうして数十年過ぎたのち、火星に避難していた人類は地球に偵察のため帰還する。プレイヤーはCubとなり、Cubを捕まえようとする人類から逃げつつ、廃墟となった地球を探検することとなる。

本作ではパルクールアクションをおこないつつ先に進む。伸びた鎖や垂れたツタ、ときには野生動物などを利用し、巧みに追っ手を逃れ、前へと進んでいく。なかには環境を利用したパズルも存在し、やりがいのあるパルクールアクションになっているという。


荒廃した地球を探索していると、人類が残した文明の跡を確認することができる。崩落した高層ビルや、遺伝子研究所など、それぞれのステージで人類が滅亡した理由や、ストーリーの背景となる物語をつかむこともできるようだ。逃避行のさなかに、そうした手がかりを探してみてもいいかもしれない。

本作を手がけるDemagog Studioは、セルビア・ベオグラードに拠点を置くインディーゲームデベロッパーだ。同スタジオは2021年に、本作と世界設定を共有するゴルフゲーム『Golf Club: Nostalgia』をリリース。本稿執筆時点でSteamユーザーレビュー744件中83%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。荒廃した世界のビジュアルや、ゲーム内でラジオ放送として火星からのラジオが聞ける点を中心とした、終末世界の雰囲気が特に評価されている。本作『The Cub』も同じ終末世界を舞台にしていることもあり、同スタジオの持ち味が活かされているかたちだ。


なお『The Cub』は『Golf Club: Nostalgia』の完全続編とされている。とはいえ『Golf Club: Nostalgia』の主人公は火星に逃げ延び、のちに地球に戻ってゴルフを楽しむ中年男性であり、本作の主人公であるCubとは別人だった。舞台を同一にする2作の物語がどのように交差するのか、ストーリーの展開も気になるところだ。ちなみに『The Cub』は、セガが1990年代にリリースした『ジャングル・ブック』『アラジン』『ライオン・キング』といったディズニー作品をもとにしたゲームの影響を受けているとのことだ。

『The Cub』はPC(Steam)向けに1月20日リリース予定。2月22日にはDMM GAMES/PS4/PS5/Nintendo Switch向けにも発売される見込みだ。