PS5では、後方互換機能により“ほとんどのPS4ゲーム”がプレイ可能。一方でPS5非対応ゲームも明らかに

 

PlayStation 5(プレイステーション 5)の後方互換機能について、ソニー・インタラクティブエンタテインメントがサポートページにそのFAQを掲載した。


PS5では、PS4向けに発売された4000タイトル以上の大部分が、後方互換機能によってプレイ可能となる見込みがこれまでに示されていた。サポートページでも、“ほとんどのPS4ゲーム”がPS5上でプレイ可能であるとしている。ただし、PS4では利用できた一部の機能が利用できなかったり、一部タイトルにはエラーや予期しない動作が起こる可能性があるとのこと。そのためSIEは、PS4ゲーム向けの追加コンテンツを購入する際は、事前にそのゲームがPS5で問題なくプレイできるかを確認してほしいと呼びかけている。

また、PS5ではプレイできないと明確にされているPS4ゲームも公表されている。それは以下の10タイトルだ(下の8タイトルは海外向け)。これらは、PS Storeでは「PS4のみ」と明記される。

・Robinson: The Journey
・Joe’s Diner

・DWVR
・Afro Samurai 2 Revenge of Kuma Volume One
・TT Isle of Man – Ride on the Edge 2
・Just Deal With It!
・Shadow Complex Remastered
・We Sing
・Hitman Go: Definitive Edition
・Shadwen

*『ゴースト・オブ・ツシマ』は、PS5上では最大60fpsにて動作予定。

ディスク版のPS4ゲームをPS5でプレイする場合は、ディスクを挿入した上で、アップデートデータのダウンロードが必要な場合があるとのこと。また、ダウンロード版のゲームデータやセーブデータをPS4に保存してある場合は、有線または無線にてPS5にデータ転送が可能。ストアからダウンロードし直すより高速だろう。拡張ストレージに保存している場合は、PS5に接続すれば直接アクセスできる。

コントローラーについては、DualSenseやDUALSHOCK 4、また公式ライセンスを取得した他社製品を使用可能。ただSIEは、PS4やPS VRのゲームの最適なプレイには、DUALSHOCK 4の使用を推奨している。なお、PS5ゲームにはDUALSHOCK 4は使用不可である。

このほか、後方互換プレイ中にはSHAREメニューが表示されない制限についても案内している。スクリーンショットを撮影するには、DualSenseのクリエイトボタン、あるいはDUALSHOCK 4のSHAREボタンを押して、クリエイトメニューを表示する形となる。また、長押しするとスクリーンショットの撮影ができ、2度押しするとビデオ録画の開始と停止というように、ショートカットとして機能するという。


PS5の後方互換機能に非対応のPS4ゲームは、日本ではわずか2タイトルだけということが明らかになった。ただ、全タイトルの検証を終えての結果なのか、今後さらに検証が進められていくのかは現時点では不明。また、エラーや予期しない動作が起こる可能性のあるタイトルというのがどのくらい存在するのかも気になるところ。いずれにせよ、ほぼすべてのPS4ゲームが、PS5のパワーによってより高く安定したフレームレートによってプレイできることになる。

PS5は、11月12日に発売予定だ。後方互換機能の詳細についてはサポートページを参照してほしい。

【UPDATE 2020/10/10 9:35】

SIEは10月10日、PS5の後方互換機能についてさらなる詳細をPlayStation.Blogにて公開した。同社はこちらでは、PS5の発売日時点で4000以上あるPS4ゲームの“99パーセント以上”がプレイ可能であるとコメント。PS5でPlayStation Networkにサインインすると、PS4でプレイしたゲームライブラリが自動的にメニューに表示されるという。

一部のPS4ゲームをPS5でプレイすると、ロードのスピード向上やフレームレートの向上や安定性の実現など“ゲームがブースト”される。可変フレームレートや4Kまでの動的解像度に対応しているゲームでは、さらにクオリティの高いゲーム体験が可能になる場合があるそうだ。なおPS5では、PS4ゲームのリモートプレイやPS Nowのストリーミングにも対応するが、こちらではブーストを活用することはできない。このほか、PS Plus加入者はPS4ゲームのセーブデータをクラウドストレージ経由でPS5に移行することも可能とのことである。