郵便屋さんとして「生活」するSLG『Willowbrooke Post』開発中。手紙や小包を通じて住人たちと絆を育む

 

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第580回目は『Willowbrooke Post』を紹介する。

『Willowbrooke Post』は、郵便局にて暮らすシミュレーションゲームだ。プレイヤーは、田舎町のウィローブルックにて、郵便局で働く両親と共に暮らしていた。笑顔にあふれた、仲の良い幸せな家族であった。しかしある日、両親は主人公を置いて旅立ってしまう。その理由も行き先もわからない。プレイヤーは両親が去ったあとも、多くの利用者が存在する郵便オフィスを引き続き運用しなければならない。わずかばかりのお金と近しい人たちからのアドバイスをもとに、郵便局を運営していくのだ。

本作は、前述したように郵便局にて暮らすシミュレーションゲームだ。郵便局は職場でもあり自宅でもある。日中は通常の業務をこなさなければいけない。届けられた手紙をチェックしつつスタンプを押し、宛名がないなど不適切なものは差し止める。配達用小包の仕分けをしたり、荷物のラッピングやハガキの切手貼りをすることもある。入国管理シミュレーション『Papers, Please』のような作業をすることになるのだろうか。

業務時間が終われば、プライベートタイム。ひとりでゆったりするのもいいし、近隣の住民を家に招くのもいい。用意されているレシピをもとに料理を作れば、自分もしくは住民にむけてのご馳走になる。近隣住民と電話をしたり、手紙を書くことでコミュニケーションもできる。ゲーム内では時間がリアルタイムに流れ続けるので、しっかり考えながら時間を過ごそう。特定の作業は固定視点になるが、原則的には主観視点で屋内を動き回ることができるようだ。

本作においては、近隣住民との関係性が重要になってくるという。それは業務時間内外どちらにも当てはまる。たとえば、配達物を正しく処理できるか、渡せるかで関係性が変わってくるという。うまく渡せば関係性はよくなるが、それをこっそり隠すと住民の“闇”の部分を見るのだとか。ひとつひとつの業務に対して、住民がリアクションを見せるので、その結果を考慮しつつ正確に仕事をしなければならない。顔が少々怖いセレブなマダムのマニフィークには正しく小包を渡す必要があり、家族ぐるみの友人である青年のピートは重要なアドバイスをくれる。個性豊かな人々と郵便局スタッフとして、そして人間としてうまく付き合っていこう。

本作をパブリッシングするExcalibur Gamesは、『Dad Quest』や『Jalopy』『Shoppe Keep』など、奇抜なテーマながらゲームとしても評価される作品を、この世に送り出してきた。本作も前述のタイトルと同様に、人々に愛される作品になるだろうか。日本語対応にも積極的なメーカーということもあり、ストア説明はすでに日本語で表示されている。ゲームの日本語対応にも期待したいところ。

『Willowbrooke Post』は、Steamにて早期アクセスタイトルとして販売開始される予定。早期アクセス期間は、1年ほどになるという。開発を進めて「町の小さな郵便屋さん」らしい特徴を順次追加していく予定であるようだ。発売時期は2019年初頭。公式サイトではカウントダウンが始まっており、その数字が指し示す日付は2019年3月15日である。同日から早期アクセス販売されるのだろうか。