「MoH」や「CoD2」な第二次世界大戦マルチプレイヤーFPS『Battalion 1994』が開発中、自身の銃に「名前」を付けられる独自システムも


英国のゲームデベロッパーBulkhead Interactiveは、第二次世界大戦シューター『Battalion 1944』を開発中だ。先日発表された同作は、初期の『Medal of Honor』や『Call of Duty 2』などの精神を継ぐ作品を目指しているクラシカルなマルチプレイヤーFPS。FPSと言えば現代モノか近未来モノが主流な昨今、第二次世界大戦が舞台とのことで国内外のメディアから注目を浴びている。

第二次世界大戦モノなだけじゃない

『Battlion 1944』の開発を担当しているBulkheadは、2015年リリースの一人称視点パズルゲーム『Pneuma: Breath of Life』を開発した「Deco Digital」と「Bevel Studios」の2つのスタジオの面々によって結成された。『Pneuma: Breath of Life』から続き、『Battalion 1944』にはUnreal Engine 4が採用されており、連合軍とナチスドイツ軍の激しい戦いが繰り広げられたカランタンの町やバストーニュの森などが美しく再現されるという。プレイヤーたちは歩兵となって戦場に乗り込み、Kar98やM1ガーランドどいった武器で戦う。

『Call of Duty 2』や初期の『Medal of Honor』作品と聞くと、まるで映画のような演出で歩兵たちの活躍を描いたキャンペーンモードの方を頭に浮かべる人も多いだろう。ただ『Call of Duty 2』などは、発売当時マルチプレイヤーモードも人気を博していて、この人気が後に続く『CoD』マルチプレイヤーの礎(いしずえ)になった。『Battalion 1944』は第二次世界大戦モノなだけではなく、この頃のクラシカルなマルチプレイヤーFPSを現代に呼び戻すという点にも注力している。

ではどういった点がクラシカルなマルチプレイヤーFPSなのか。まずアンロック式の武器やパワーアップ、アビリティなどが存在しないことが明言されている。プレイヤーはPerk解除に時間を費やしたり、アップグレードをアンロックするために同じ武器を使い続ける必要はない。ゲーム内では「BattleRank」と呼ばれるチャレンジシステムやXPシステムが存在しており、これらを通じてリワードを獲得することができるが、それもコスメティックなものつまりは衣装などに限定されている。

また、「Exoスーツ」や「ブースト移動」といった近年流行のアクション要素も『Battalion 1944』には皆無である。プレイヤーは地面を両足でしっかりと踏みつけつつ、かつての懐かしいシンプルな銃撃戦に身を投じられるわけである。キルストリークスやデスストリークスのようなシステムも、開発陣は「絶対に無い」と明言している。

現時点で公開されているプレイ映像や開発陣の話はとても魅力的だ。第二次世界大戦モノではあるがそこまでリアル路線ではなく、シンプルかつスピーディに試合が進む『Call of Duty 2』のようなマルチプレイヤーFPS。『Battalion 1944』は、単なる第二次世界大戦シューターでは無いというわけである。

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このほか魅力的なのが、前述したリワードで得られるコスチュームなどで、歩兵の外見を深くカスタマイズできるという点だ。特に面白いのが、プレイヤーが各自の銃に名前を付けたり、キルカウントを刻みこんだりすることができる点。自分の相棒である銃に相性をつけて敵をキルする日々は楽しそうだ。

『Battalion 1944』のリリース時期は現時点で明らかにされていないが、内部アルファや早期アクセスを経てPC/PS4/Xbox One向けにリリース予定とのこと。現在はKickstarterで開発資金を募っており、10万英ポンド以上の獲得を目指している。