『GreedFall』シリーズの開発元スタジオが閉鎖へ。親会社Naconの資金難から連鎖して

Nacon傘下のゲーム開発会社Spidersは4月30日、閉鎖を発表した。Spidersは親会社Naconの資金難を受けて支払不能を申告していた。

Nacon傘下のゲーム開発会社Spidersは4月30日、スタジオを閉鎖すると発表した。なお同社が手がける『GreedFall: The Dying World』のDLCはNaconを通じてリリースされる予定とのことだ。

Spidersはフランス・パリに拠点を置くゲーム開発会社だ。アクションRPG『Silverfall』の開発を手がけたメンバーが集って結成されたスタジオで、『GreedFall』シリーズや『Steelrising』、『The Technomancer』などのタイトルを手がけたことで知られている。なお今年3月11日には、『GreedFall』の続編として『GreedFall: The Dying World』をリリース。DLC「Peren’s Black Mass」は5月配信予定とされていた。

そんな中、Spidersは4月30日にSNS上で声明を発表。Spidersが清算されると明かし、スタジオの閉鎖を正式に発表した。開発を手がけていた『GreedFall: The Dying World』のDLCについては、パブリッシャー兼親会社のNaconからリリースされる予定とのことだ。

今回の閉鎖については、Naconの経営難に端を発している。Naconは今年2月、過半数株主であるBigben Groupの履行遅滞を受け、債権者との債務再編が必要と発表。フランスの証券取引所「Euronext Paris」で株式売買の停止を要請していた(関連記事)。というのもNaconの親会社でもあるBigben Interactiveは、Nacon株に交換可能な社債のうち4300万ユーロ(約80億円)について銀行からの融資を受ける予定だった。ところが銀行団が情報提供義務違反を理由として引き出しに応じなかったとして、Bigbenが債務再編をおこなっており、Naconはこの影響を受けたわけだ。

そして支払不能に陥ったNaconは現地時間3月23日、リール・メトロポール商業裁判所に司法再建手続き(redressement judiciaire)の開始を申請。あわせて子会社4社も支払不能を申告。この申告した4社の中にSpidersも含まれていた(関連記事)。

Spidersは再建手続きに関してこれまで公式に声明を発表してこず、『GreedFall: The Dying World』の今後についても不安の声が寄せられていたが、今回正式にスタジオ閉鎖が発表されたかたちだ。声明では閉鎖について惜しみつつも、支援者への感謝が綴られている。また今後質問やゲームに関する問題が生じた際には、Naconに直接問い合わせるようにも案内している。Bigben Groupから連鎖的に発生した経営難の波は鎮まることなく、結果として傘下スタジオの閉鎖となったかたちだ。ちなみにSpidersとともに支払不能を申告したKylotonn、Cyanide、Nacon Techについて、現在声明などは伝えられていない。続報にも注目が寄せられる。

なおSpidersが手がけた各種IPについての今後の扱いは明らかにされていない。少なくとも『GreedFall: The Dying World』のDLC「Peren’s Black Mass」はリリースの予定があるようで、今後のNaconからの発表で具体的な日時などは明らかになるだろう。

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Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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