ソニー・インタラクティブエンタテインメントは先月9月12日より、PlayStation 5に向けてシステムソフトウェアアップデートを順次配信していた。一方で同アップデート後には、ホーム画面での各ゲームの壁紙として、宣伝などが大きく表示される現象が発生。一部から不評が寄せられていたものの、公式から不具合として修正されたことが報告されている。
先月からシステムソフトウェアアップデートでは「Welcome ハブ」や「パーティーのシェア」といった機能が実装された(PlayStation.Blog)。Welcome ハブはPS5起動時に最初に表示される画面となり、ウィジェットの追加や削除、背景の変更など、好みにあわせたカスタマイズが可能。またパーティーのシェアでは、参加しているパーティーのURLリンクをメッセージアプリやSNSアプリでシェアできる機能だ。
システムソフトウェアアップデートにてそうした新機能が実装された傍らで、一風変わった不具合も発生していた。この不具合ではホーム画面で各ゲームにカーソルを合わせた際に、ゲームごとに設定された壁紙ではなく、宣伝など公式が伝える最新ニュースが表示されるようになっていた。
たとえば『ファイナルファンタジーVII リメイク』では、『ファイナルファンタジーVII リバース』の2月29日の発売直前に掲載されたニュースが表示。また『Horizon Zero Dawn』では、11月14日発売予定の『LEGO ホライゾン アドベンチャー』に関するニュースが掲載され“LEGO姿”の主人公アーロイが背景を飾っていた。このほか公式動画の公開を伝えるニュースがあったゲームにおいては動画のサムネイルが表示されるなど、ゲームそのものではなくシリーズ続編の宣伝や関連情報などが背景に大々的に表示されうる仕様となっていた。
そうした現象は、ユーザーからはシステムソフトウェアアップデートに伴うUIの仕様変更ではないかと噂され、一部では不評も寄せられていた。一方でSIEでPlayStationのシニアプロダクトマネージャーを務めるDaniel Hiatt氏は、上述したようなニュース表示は不具合であると報告(GamesRadar+)。そしてほどなくして、PlayStationの公式サポートXアカウントAsk PlayStationは、公式ニュース機能における技術的エラーが修正されたことを発表した。弊誌で確認する範囲でも、今回のシステムソフトウェアアップデート以前と同じく公式ニュースではなくゲームごとのキーアートなどが表示される仕様に戻っている。
PS5のシステムソフトウェアアップデートに伴って発生していた、ゲームごとにシリーズ新作の宣伝や関連情報が大きくアピールされる不思議な現象。作品と関連性の薄い画像や情報が表示されることもあり一部からは不評を呼んでいたものの、不具合として修正に至ったようだ。