国内iPhone向け「Epic Gamesストア」や『フォートナイト』、とうとう配信開始。ただしEpic Gamesは“まだ障壁だらけ”とAppleを批判

Epic Gamesは5月1日、Epic Gamesストアを国内iPhone向けにリリースした。

Epic Gamesは5月1日、Epic Gamesストアを国内iPhone向けにリリースした。あわせて『フォートナイト』や『Rocket League Sideswipe』といったゲームも提供開始されている。

Epic Gamesは2020年、モバイル版『フォートナイト』に、AppleやGoogleが提供するものに加えるかたちで独自の決済手段を実装するも、規約違反行為であるとして同作は各アプリストアから削除。Appleとの訴訟ではAppleの独占は認められなかった一方、外部決済への誘導制限については是正が命じられることに。またGoogleとの訴訟ではEpic側が勝訴し、Google Playをめぐる反競争的行為が認定された。その後、海外では『フォートナイト』の配信再開や、モバイル版Epic Gamesストアの展開に繋がっている(関連記事)。

そしてEpic Gamesは日本においてもモバイル版Epic Gamesストアの提供を2025年に開始すると告知。「スマートフォンにおいて利用される特定ソフトウェアに係る競争の促進に関する法律」、いわゆるスマホ新法の施行とともに展開される見込みであったが、Appleが日本においてApp Store以外のストアでの決済取引の21%を徴収し、またアプリ外決済には15%の手数料を課すと発表したことなどを受けて延期。この際にはEpic GamesのCEOであるTim Sweeney氏がAppleを厳しく批判する一幕もあった(関連記事)。

Sweeney氏は延期後の日本でのモバイル版Epic Gamesストアなどの配信予定を2026年初頭と伝えていたが、今回ついに配信開始となったわけだ。ただしEpic Gamesは配信開始にあたり、日本においてAppleが、サードパーティストアからダウンロードされたアプリ内で行われるすべての購入に対して、5%の「コアテクノロジー手数料」を課していると説明。Appleはデベロッパーに対し、完了していない取引も含め、すべての取引を追跡・報告することを求めているという。Epic Gamesはこの手数料がもたらすコストや混乱は開発者がアプリの提供を控える要因になっているとしており、現時点で国内iPhone向けのEpic Gamesストアでは他社開発者のアプリの提供は行っていないと説明している。

またEpic Gamesは、日本においてApp Store外でダウンロードされたアプリのインストール手順が9段階(ヨーロッパでは6段階)にわたる点にも言及。Appleが、消費者および競争に損害を与える違法な手数料や障壁を設けているとし、今後も公正取引委員会に対してスマホ新法の厳格な執行を強く求めていくとしている。

スマホ新法の施行もあってついに国内iPhone向けにも提供開始となったモバイル版Epic Gamesストア。ただサードパーティーの開発者にとってはまだ利用のハードルも高いようで、今後もEpic GamesはAppleの“反競争的慣行の是正”を毅然とした態度で進めていくようだ。

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Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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