海外ショップの『The Witcher 3』早期安売りに勧告、開発元「ファンは買わないでほしい」

CD Projekt RED史上最大のゲーム『The Witcher 3』
CD Projekt RED史上最大のゲーム『The Witcher 3』

ポーランドのデベロッパーCD Projekt RED(以下、CDPR)は、RPG『The Witcher 3: Wild Hunt』を2015年5月19日に発売する。本作は、『The Witcher』シリーズの主人公「ゲラルト」の物語を締めくくる作品であり、CDPR初となるPC&次世代機専用タイトルとして、大規模な開発とプロモーションが進められてきた。そんな本作が、発売前に海外のオンラインショップにて35パーセントオフで販売されており、CDPRが「ファンは買わないでほしい」と勧告する事態となっている。

『The Wichter 3』をローンチ前にセール販売しているのは、海外オンラインゲームショップ「Green Man Gaming」(以下、GMG)だ。『The Witcher 3』の正規価格は59.99ドルだが、同ショップは35パーセントオフとなる38.99ドルにて販売している。CDPRが運営するPCゲーム販売プラットフォームGOG.comや、ValveのSteamなどでは、予約セールで10パーセントオフの53.99ドルにて『The Witcher 3』が販売されているが、それらよりも15ドル安価である。

この破格のセールに関してCDPRのビジネス開発部門マネージャーRafal Jaki氏は、公式フォーラムにて「今回はGMGを通して買わないよう、ファンに心から求めたい。我々は彼らにキーを売っておらず、その出元もわからない」とコメントした。さらに海外メディアGame Spotの取材に対しても、CDPRはGMGが出自不明な『The Witcher 3』のコードを販売していると伝え、今回のGMGにおけるセールの利益が一切CDPRには流れないと続けている。

GMGが公開するオフィシャルパートナー。「CD Projekt」の名も含まれている
GMGが公開するオフィシャルパートナー。「CD Projekt」の名も含まれている

GMGは2010年からビデオゲームのアクティベートキーを販売してきたオンラインショップだ。公式サイトにて多数のパブリッシャーとオフィシャルな契約を結んでいることを明らかにしており、ユーザーからもPCゲームキーの販売ショップのなかでは安全性が高いと見られてきた。だが今回の一件にて、CDPRからGMGは出自不明のキーを販売していると指摘され、アンオフィシャルな鍵屋の烙印を押されてしまった状況である。

この事態に対してGMGは、海外メディアPC Gamerに対して公式メッセージを送り、GMGは製品を確保して消費者に届けるため、CDPR公認のサードパーティーや小売店からキーを"合法的に"入手したと説明した。また公認の小売店からキーを手に入れているため、その利益はある時点でCD Projekt REDに流れているとも釈明している。PC Gamerはサードパーティーや小売店の名を明かすよう求めたが、GMGは断っている。

CDPRに無断で外部からキーを入手し転売したのであれば、それは"鍵屋"の手口とまったく同じだ。だがあくまでもGMGは、CD Projekt REDとの関係が2011年8月から続く公式なものであると強調している。『The Witcher 3』のローンチについて6か月間さまざまなやり取りをしてきたほか、ポーランドにあるCD Projekt REDポーランド本社へ向かうことさえも申し込んだと続けている。

GMGは「にも関わらず、CD Projekt REDが我々を含む評判がよく地位のある小売店に向き合わず、代わりに自社のGOGプラットフォームのサポートに集中していることには、失望させられた」ともコメントした。CD Projekt REDが、業界や消費者を無視しており、自社のGOGをサポートする姿勢を取っていると非難している。「我々GMGは、ゲーマーにゲームを提供することについて、顧客の好みに合わせたさまざまな購入オプションを提供することが、業界において非常に重要であると、心の底から信じている」。

鍵屋はサードパブリッシャーや小売店からキーを安価に購入し、それを格安で販売する。ただし今回の一件や、今年1月に発生した“>『FarCry 4』の事件を見てもわかるように、設定された希望小売価格を守らない鍵屋に対し、パブリッシャーは好意的ではないのが実情である。
 

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