“Steam Deck 2”開発者いわく、メモリ危機下でも「開発目標」は変わらない。明確な性能向上なくして、Steam Deck 2なし

ValveのエンジニアがSteam Deckの後継機に関して言及。昨今のメモリ不足から、計画がそれほど影響を受けていないことを伝えている。

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Valveのエンジニアが米IGNのインタビューにて、開発が進められているSteam Deckの後継機の計画に関して言及。昨今のメモリ不足の影響を訊かれ、計画や目標がそれほど影響を受けていないことを伝えている。

Steam DeckはValveが手がける携帯型ゲーミングPCだ。専用に調整されたSteamOSが採用され、ユーザーは自らのSteamライブラリにアクセスし、互換性のあるPCゲームをどこでも楽しめる。2022年に液晶ディスプレイ(LCD)モデルがリリースされ、2023年には有機ELディスプレイ(OLED)搭載の新モデル「Steam Deck OLED」が発売されている。国内ではSteam Deck公式販売パートナーであるKOMODOより販売中。

Steam Deckは後継機となる、いわば“Steam Deck 2”が開発中であると明かされている。今回はValveでエンジニアを務めるPierre-Loup Griffais氏に対して米IGNが取材を実施。Steam Deck 2の開発が昨今のメモリ需給のひっ迫の影響を受けているかどうかを訊かれた同氏は、「それほどでもありません(Not really)」と返答している。

Steam Deck 2についてGriffais氏は過去のインタビューでその構想を語っていたことがある。次世代のSteam Deckとしてかなりはっきりとしたイメージがあるものの、現時点ではSoC(システム・オン・チップ)の分野において“真の次世代性能のSteam Deck”を実現できるような選択肢は存在していないとのこと(関連記事)。かつてValveの別のスタッフからも「CPUの世代交代待ち」といった技術の進歩次第であることが語られていたが(関連記事)、そうした方針は変わっていないようだ。

今回もGriffais氏は、性能が明確に向上したと確実に感じられるものにしたいという展望を説明。状況を見ながら、Steam Deckの次世代機はいつ、どのように提供できるのかを検討していくと伝えている。

なお今年6月に発売されたSteam Machineはもっとも安価な512GBモデルでも税込18万9980円であり、価格設定の背景に過去1年でメモリとストレージのコストが大幅に上昇したことが伝えられていた。またメモリについては調達が難しいことからゲーミングPCでよく採用される8GB×2のデュアルチャネルではなく、16GB(DDR5-5600)メモリのシングルチャネルを採用したことも明かされていた(関連記事1関連記事2)。なお本日発売されたSteam Frameは19万9980円という価格設定であり、Steam Machineも含めて、ユーザーからはそれぞれスペックと比べて高額であるといった不満の声も見受けられる。

そのためメモリ需給のひっ迫は、今年発売されたValveの新デバイスにおいて、価格設定や製品の仕様などさまざまな側面に影響を与えたとみられる。ただ半導体の大手各社はメモリ不足は2027年以降も続くという見通しを示しており、当面は供給の安定化を期待しにくい状況だ。そうした動向を踏まえて、ゲームコンソールを手がける各社も次世代機の価格や投入時期、供給への影響などについて慎重に検討する姿勢を見せている。

Steam Deck 2についても、Griffais氏はいつどのように提供できるかを検討するとしており、発売時期や価格への影響については明言していない。ただメモリ不足を受けても、明確な“性能の向上”を実現するというValveの製品目標自体は変わっていないようだ。

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Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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