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Unreal Engine初期からのベテラン開発者がEpic Gamesを退職。“公式伝道師”にもなった功労者、27年携わったUEから身を引く
Epic Gamesのシニアプロダクトディレクターを務めていたSjoerd De Jong氏は6月19日、同社を退社することを明らかにした。

Epic Gamesのシニアプロダクトディレクターを務めていたSjoerd De Jong氏は6月19日、同社を退社することを明らかにした。同氏がUnreal Engineに携わっていた期間は27年にものぼり、フルタイム社員として12年間Epic Gamesに従事してきたという。
Hourencesの名義でも活動するDe Jong氏は、2001年よりUnreal Engineのレベルデザインコミュニティやチュートリアルサイトを運営してきたほか、Mod制作や教材の提供、各国での講演などをおこなってきた。De Jong氏のUnreal Engineとの出会いは1999年、Epic Games(当時のEpic MegaGames)が手がけた『Unreal』を15歳で購入したときにまで遡るという。手探りでUnreal Engineを覚え、Modやマップを作成していたそうだ。

De Jong氏は2003年より契約社員としてEpic Gamesに参加し、『Unreal Tournament 2004』のレベルデザインを担当。その後もレベルデザイナーやレベルアーティストとしての活動を続け、2014年からはフルタイムのスタッフとしてEpic Gamesに入社。Unreal Engineの「エバンジェリスト」として各国での“伝道”に取り組んだほか、Epic Gamesの公式フォーラム「Epic Developer Community」の創設に携わり、公式マーケットプレイス「Fab」の立て直しなどにも協力したという。今年に入ってからは、未発表の新規プロジェクトのプロジェクトリーダーを務めていたとのこと。
そんなDe Jong氏は6月19日にLinkedInにて、12年間働いたEpic Gamesを退職したと発表した。同氏によれば、幼少期や若いころは上手くいっていなかったが、Unreal Engineに出会ったことで人生のすべてが一変したという。初代Unreal Engineから3までに携わったことで人生が興味深い軌道に乗り、Unreal Engine 4やUnreal Engine 5の時代においても、業界や世界に対するとても深く幅広い視点を持てるようになったという。多数の国やスタジオを訪れ、講演をおこない、毎年数百万人の開発者をサポートしてきたと述懐。同氏はコミュニティや創造を続ける人々、そしてそれにより生まれるエネルギーや情熱が印象に残っているとして、創造することを楽しみ、互いに助け合うことこそがすべてだと述べた。

ただDe Jong氏は、こうした時代が終わりを迎え、前に進むべきときが来たように感じているという。ゲーム業界は常に変化を余儀なくされてきたとしつつ、今まさに転換点に差し掛かり、さまざまな要素が混ざりあっている状態だと述べた。これまでの働き方を愛してる一方で、これから業界がどこへ向かうのかを受け入れ、直面する課題にどのように適応し解決するかを考えることが重要であると語っている。
ところで、Epic Gamesは先日「State of Unreal 2026」にてUnreal Engineの今後の展開を発表。Unreal Engine 5の現時点での最後のマイナーアップデートとされるUnreal Engine 5.8では、AIエージェントを接続することにより、自然言語を用いてプロジェクトの編集を指示できるように。そしてUnreal Engine 6ではUnreal Engine 5とUnreal Editor for Fortniteを統合したものになり、将来の“アクター・ブループリントの非推奨化”などさまざまな展望が語られた(関連記事)。

De Jong氏が自身の退職を決めた理由は正確にはわからないものの、同氏の言う「転換点」の意味を考えると、技術的な進歩によってゲーム業界のあり方が変化していることも要因の一つなのかもしれない。Unreal Engineの開発者支援やその発展に長年携わってきた同氏がEpic Gamesを離れた後の、Unreal Engineの今後にも注目したい。
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