クジラ舞う神話世界冒険アクション『Selfloss』正式発表。魔法の杖と老人が荒波に揉まれ、苦しむ人々と自分自身を癒す旅

 

パブリッシャーのMerge GamesとMaximum Entertainmentは2月16日、『Selfloss』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。またSteamで配信したのち、年内にコンソール向けにもリリース予定という。Steamストアページの表記によると、ゲーム内は日本語に対応予定だ。


『Selfloss』はストーリー主体のアクションアドベンチャーゲームだ。舞台となるのは、スラブやアイスランドの神話に基づいているというファンタジー世界。クジラの神を信仰している作中世界は、Miasm(瘴気)によって侵されてしまっている。

主人公はKazimirという名の親切な老人だ。魔法の杖を携えた癒し手である老人は、心が傷ついているという。ある日、見知らぬ動物の声を聞いた老人は、声の主を探し出して助けようと決意し、旅に出る。道中では魔法の杖の力で神話の生き物と戦い、苦しみ悲しんでいる人々を助けていく。「Selfloss」とよばれる儀式をおこなって傷ついた魂を癒していき、そして自分自身の魂を癒すすべを探すことになるという。


Miasmaに蝕まれた世界には、瘴気から生まれた怪物たちが存在する。老人の持つ魔法の杖の光は、怪物を打ち倒すことができるという。老人と杖の操作は独立しており、別々に動かすことになるとのこと。老人を操作して敵の攻撃を避けつつ、浮遊する杖で攻撃して戦うことになるようだ。

また本作にはボートも登場。クジラを信仰している本作の世界では、海は特別な意味をもっているようだ。プレイヤーはときにボートで海を渡りつつ、幻想世界を旅していくことになる。ちなみに本作のアートスタイルは、ゴッホなどポスト印象派の絵画から影響を受けているとのこと。Unreal Engine 4を利用しているという本作の表現方法も注目されるところだ。


本作を手がけるGoodwin Gamesはカザフスタンに拠点を置くインディースタジオだ。設立者のAlexander Goodwin氏を中心に、少人数でゲーム開発をおこなっている。Goodwin氏はアイスランドの文化が大好きだといい、同文化をモチーフにした作品を作りたかったという。しかし世界観に独自性ももたせたかったので、ロシア出身である同氏がスラブとアイスランドの民話を融合させ、本作の世界を作り出したとのことだ。

『Selfloss』はPC(Steam)およびコンソール向けに、年内に配信予定だ。