『ヒューマン フォール フラット』国内Nintendo Switch版、独自に1000円値上げ。日本で200万本売ったSwitch版の定価上がる

 

No Brakes Gamesが手がけ、PC/Nintendo Switch/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/iOS/Android向けに販売されているアクションパズルゲーム『Human Fall Flat(ヒューマン フォール フラット)』。同作について5月9日、日本Switch向けに販売されているダウンロード版が1530円から2530円に値上げされたようだ(いずれも税込)。

『ヒューマン フォール フラット』は、ふにゃふにゃ人間でプレイするアクションパズルゲームだ。プレイヤーはソロあるいは協力マルチプレイにて、パズル要素のある、さまざまな環境のステージに挑戦する。オブジェクトなどを操作するパズルにはプレイヤーが工夫できる余地が多く、またシンプルなアクションに物理演算を取り入れたゲームプレイにより、思わぬアクシデントも発生し、そうしたハプニングも楽しい作品となっている。


本作はPC版が2016年7月にリリースされ、その後各コンソールおよびモバイル向けにも幅広く展開された。Nintendo Switch向けにはダウンロード版が2017年12月28日にリリース。当時の価格は1530円で販売されていた。それが今回の価格更新により、2530円に改定。1000円の値上げがおこなわれた。

Switch・ダウンロード版『ヒューマン フォール フラット』の値上げの理由には、近年の記録的な円安傾向が理由の一端にあると思われる。今年4月29日には外国為替市場において、円相場が一時1ドル160円台を記録(NHK)。現在はわずかに円が高くなったものの、依然として1ドル155円前後で推移している。外国為替相場のチャートによれば、本作がNintendo Switch向けに登場した2017年末には1ドルは約110円となっており、7年ほどの歳月を経て40円以上の円安が進行したことがわかる。

この傾向はほかの通貨間でも同様だ。英ポンドでは2017年末に1英ポンドが150円ほどだったのが現在は190円ほどに。ユーロでも、1ユーロ約135円から約165円に円安が進行しており、全体的に円安が進行しているといえる。本作はロンドンを拠点とするCurve Gamesがパブリッシングをおこなっており、日本国内向けにはポーランドのパブリッシャーTeyonの日本法人Teyon Japanがパブリッシングをおこなっている。こうした海外からのパブリッシングにあたって、この記録的な円安は売れ筋ソフトのセールスにとって懸案事項なのかもしれない。


ちなみにCurve Gamesの発表によれば、『ヒューマン フォール フラット』はSwitch版だけで日本国内で200万本の売上を達成しており、驚異的な成功を収めているようだ。マイニンテンドーストアにおけるダウンロードソフトランキングでも上位に位置しており、その人気は発売から7年ほど経っても根強いといえる。そんな本作はたびたびセールなどによって割引されることがあるとはいえ、6割ほどとなるやや高めの値上げとなった。

『Human Fall Flat(ヒューマン フォール フラット)』はPC(Steam/Microsoft Store)/Nintendo Switch/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/iOS/Android向けに配信中だ。なおSteam向けには2050円で販売中。iOS向けには600円、Android向けには610円となっている。他コンシューマ機であるPS4/PS5向けには1540円、Xbox向けには1530円で提供されているものの、今回のNintendo Switch版のように、今後値上げする可能性もあるかもしれない。