『ホグワーツ・レガシー』売上2200万本を突破。WB Gamesは「ハリー・ポッター」のさらなるゲームを複数開発中

 

WB Gamesから昨年2月に発売されたオープンワールド・アクションRPG『ホグワーツ・レガシー』の売り上げが、昨年12月末時点で2200万本を突破していたことが明らかになった。Warner Bros. Interactive Entertainmentの社長David Haddad氏が、海外メディアVarietyとのインタビューのなかで明らかにしている。

『ホグワーツ・レガシー』は、作家J・K・ローリング氏の小説「ハリー・ポッター」シリーズに登場した世界を舞台とするオープンワールド・アクションRPGだ。シリーズ初となる1800年代のホグワーツが登場し、プレイヤーは魔法界を引き裂きかねない古代の秘密を解く鍵を握る主人公となり、ホグズミードや禁じられた森などを探索。また魔法学校の寮に入って仲間を作ったり、呪文を習得したりなどしながら、邪悪な闇の魔法使いと戦う。

本作は2023年2月にPC/PS5/Xbox Series X|S向けに発売され、その後5月にPS4/Xbox One版が、11月にはNintendo Switch版も販売開始。ユーザー・メディア双方から高く評価され、PC/PS5/Xbox Series X|S版発売からわずか2週間で売り上げ1200万本を記録した(関連記事)。そして今回、それからさらに1000万本を上積みし、昨年12月末時点で2200万本を突破していたことが明らかになった。ちなみに、昨年12月だけで200万本を売り上げたそうだ。

インタビューにてDavid Haddad氏は、本作は昨年もっともたくさん売れたゲーム作品だったとコメント。また、別の寮に所属してのゲームプレイを試すために、多くのユーザーが本作を複数回プレイし直しているとし、全プレイヤーの総プレイ時間は7億700万時間にのぼるという。このほか、魔法薬は8億1900万回調合され、植物は13億回植えられたなどといった数字も明らかにされた。

『Harry Potter: Quidditch Champions』


またHaddad氏は、小説「ハリー・ポッター」シリーズをもとにしたゲーム作品の今後の展開についても触れている。発表済みのタイトルとしては、クィディッチ(Quidditch)と呼ばれるスポーツを題材にしたオンライン対戦ゲーム『Harry Potter: Quidditch Champions』が開発されており、現在ベータテストが実施中(関連記事)。Haddad氏は、同作の発売時期などについてはまだ決めていないものの、「ハリー・ポッター」ファンに喜んでもらうべく取り組んでいるところだと述べている。

さらに、『Harry Potter: Quidditch Champions』以外にも関連作品を手がけているとのこと。Haddad氏は「a series of other things」と表現しており、複数のゲームの制作が進行中のようだ。具体的な内容などについては明かされなかったが、「ハリー・ポッター」シリーズの世界や物語、キャラクターの一部として、ファンがより深いかたちで体験できる作品になるだろうとコメントした。

「ハリー・ポッター」シリーズのゲーム化には長い歴史があるが、PC・コンソール向けの本格的な作品としては、『ホグワーツ・レガシー』が久々のリリースとなった。その同作が大きな成功を収めたことで、さらなる作品の開発に弾みがついた格好となったのかもしれない。

ホグワーツ・レガシー』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに発売中だ。