『ホグワーツ・レガシー』、1200万本以上を売り上げるロケットスタート。「ハリー・ポッター」シリーズ人気にも影響、今後の展開も視野


WB Gamesは2月23日、『ホグワーツ・レガシー』の売上が1200万本を突破していることを明らかにした(Business Wire)。発売から2週間で、すでに大ヒットタイトルになっているようだ。

『ホグワーツ・レガシー』は人気小説・映画「ハリー・ポッター」シリーズを題材としたゲームだ。開発を担当したのは、WB Games傘下スタジオAvalanche Software。プレイヤーは5年生として、ホグワーツ魔法魔術学校に入学。授業や探索に励みつつ、世界をめぐる大きなしがらみに巻き込まれていく。ゲームとしてはオープンワールドとなっている。学校および学校周辺のエリアを冒険し、誰かの悩みを解決したりしながら、戦いなどを介して成長するのだ。


なお、本作においては「ハリー・ポッター」シリーズの原作者であるJ・K・ローリング氏は関与していない。原作者は関与していないものの、同作の世界観をベースとし作られている。ちなみにJ・K・ローリング氏のトランスジェンダーに対する発言が、たびたび差別的な表現を含んでいると批判をされていた。その影響で、同作購入によるお金がローリング氏のトランスフォビア活動の資金になりえるとして、同作の購入を控える個人活動をする人やそもそも同作および「ハリー・ポッター」シリーズ扱わないといったコミュニティ活動をする団体が存在している。
【UPDATE 2023/2/25 11:20】
J・K・ローリング氏のトランスジェンダーへの言動について「嫌悪を表明していた」と記述していた文言を「差別的な表現を含む発言をしていた」へと修正

『ホグワーツ・レガシー』は、PC/PS5/Xbox Series X|S向けに、2月10日に発売された。Steamでは一時、同時接続プレイヤー数が88万人に達するなど高い人気を見せていた。そうした勢いは売上の数字としても具体的に出ているようで、2月24日時点ですでに全世界で1200万本を売り上げているようだ。利益としては、8億5000万ドル(約1100億円)を得ているそうだ。


また『ホグワーツ・レガシー』発売をきっかけに、「ハリー・ポッター」シリーズの公式サイトWizarding Worldの月間ユニーク訪問者が、2月の最初の10日間で、平均数を300%上回ったとのこと。「ハリー・ポッター」フランチャイズ自体の関心も高まっているのだろう。なお、Warner Bros. DiscoveryのCEOであるDavid Zaslav氏は『ホグワーツ・レガシー』を長期的なフランチャイズにしたいと語っている(Variety)。それがDLCを意味するのか、続編を意味するのかは不明であるが、ともかく『ホグワーツ・レガシー』の展開はなんらかのかたちで続いていくのだろう。

『ホグワーツ・レガシー』はPC(Steam/Epic Gamesストア)/ PS5/ Xbox Series X|S向けに発売中。PS4/Xbox One向けには4月4日発売予定、Nintendo Switch向けには7月25日発売予定だ。