「ハリー・ポッター」のクィディッチのゲーム『Harry Potter: Quidditch Champions』発表。クィディッチがオンライン対戦ゲームに


パブリッシャーのWB Gamesは4月18日、スポーツゲーム『Harry Potter: Quidditch Champions』を発表した。対応プラットフォームはPC/コンソールで、具体的なプラットフォームおよび発売時期は未定。

『Harry Potter: Quidditch Champions』は、作家J・K・ローリング氏の小説「ハリー・ポッター」や、その映画シリーズなどに登場する架空のスポーツ「クィディッチ(Quidditch)」を題材にしたオンライン対戦ゲームだ。ソロもしくはフレンドなどとチームを組んで楽しめるという。

原作でのクィディッチは、1チーム7人構成で試合に出場し、いわゆる魔法のほうきに乗って競技場の空中を舞台に対戦。クアッフルと呼ばれる大きな赤いボールを奪い合い、相手チームのゴールに入れると10点獲得となる。また、羽根があり自在に飛び回る小さなボール・スニッチを捕獲できると150点が与えられ、試合が決する。ほかにも、選手をほうきから落とそうとするブラッジャーという鉄のボールも存在し、チーム内ではそれぞれのボールに対応したり、キーパーを務めたりといったポジション分けがなされる。

本作のゲームプレイの詳細はまだ明かされていないものの、公開された映像では、クアッフルやスニッチ、またブラッジャーを払うために使用されるクラブの存在が確認できる。また公式サイトのFAQによると、本作ではキャラクターの作成や、何らかのカスタマイズ要素が用意されるとのこと。映像内のキャラクターが持つほうきには「Nimbus 2000」という刻印があり、これは原作にも登場した競技用ほうきのメーカー名である。キャラクターの見た目や衣装を変更するだけでなく、性能の異なるほうきを使い分けられるような要素が用意されているのかもしれない。



本作を開発するのは、アメリカ・ロサンゼルスに拠点を置くUnbroken Studiosだ。『Call of Duty』シリーズや『Battlefield』シリーズなどに携わった経験をもつベテラン開発者が所属するスタジオで、自社IPである『Fantastic Plastic Squad』や『Fractured Lands』を手がけたのち、WB Gamesと提携。本作の開発にはすでに数年を費やしており、同時に『スーサイド・スクワッド キル・ザ・ジャスティス・リーグ』への開発協力もおこなっているとのこと。なお『Harry Potter: Quidditch Champions』は、魔法ワールドのゲーム作品を専門に扱うWB GamesのレーベルPortkey Gamesから販売される。

余談ではあるが、「ハリー・ポッター」を題材としたゲーム作品というと、今年2月に発売されたオープンワールドアクションRPG『ホグワーツ・レガシー』が記憶に新しい。同作では、原作での世界観が幅広く再現されている一方で、公式サイトでは「クィディッチをプレイすることはできません」とあえて記載。ゲーム内でも、試合が開催されない理由が語られる場面があった(関連記事)。結果的に、クィディッチを楽しめる単独の作品として『Harry Potter: Quidditch Champions』が今回発表されることとなった。


『Harry Potter: Quidditch Champions』は、PC/コンソール向けに開発中。具体的なプラットフォームおよび発売時期は未定だ。今後プレイテストを実施するとし、公式サイトでは参加登録を受け付けている。