『ホグワーツ・レガシー』開発元による“次の作品”に向けた求人に熱視線が注がれる。続編か関係ない新作か、期待ふくらむ

 

Warner Bros. Discoveryは自社の求人サイトにて、ゲーム開発者を求める求人を掲載した。勤務地は『ホグワーツ・レガシー』を開発したAvalanche Softwareとなっており、求人内容から『ホグワーツ・レガシー』のDLC開発が進行中なのではないかといった推測も一部でなされている。PCGamesNが報じている。

『ホグワーツ・レガシー』は人気小説・映画「ハリー・ポッター」シリーズを題材としたゲームだ。開発を担当したのは、WB Games傘下スタジオAvalanche Software。プレイヤーは5年生として、ホグワーツ・レガシー魔法魔術学校に入学。授業や探索に励みつつ、世界をめぐる大きなしがらみに巻き込まれていく。ゲームとしてはオープンワールドとなっている。学校および学校周辺のエリアを冒険し、誰かの悩みを解決したりしながら、戦いなどを介して成長するのだ。


同作は2月10日に発売されると、ユーザーから高評価を得て爆発的に売上を伸ばした。Steamユーザーレビューでは本稿執筆時点で15万件以上のレビューが寄せられ、92%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。発売直後の売上はパブリッシャー予想の2.5倍以上であったといい、2023年第1四半期の業績発表にて 販売本数が1500万本を突破したことが明かされるなど、極めて好調な売れ行きだったことが報じられている。(関連記事1関連記事2

Warner Bros. Discoveryが掲出した求人では、その『ホグワーツ・レガシー』を開発したAvalanche Softwareにて勤務する人員が求められている。職種としては、シニアキャラクターテクニカルアーティストおよび、ジュニアソフトウェアエンジニアが募集されている。Unreal Engineを用いたゲーム開発経験を有する人材が望まれているようだ。

また、いずれの職種も同スタジオの新企画に携わることになるという。募集には「大人気オープンワールドアクションRPG『ホグワーツ・レガシー』を手がけたチームに加わり、次の作品を創ろう!(Join the team behind the blockbuster open world, action RPG Hogwarts Legacy as we create what’s next!)」といった記述が存在。『ホグワーツ・レガシー』の開発スタジオ、あるいは開発チームと共に開発できるニュアンスが強調されるかたちとなっている。これを受けてPCGamesNは、同作の関連作のための求人なのではないかと推測。次回作や大型DLCの開発が進められている可能性があるとして期待を寄せている。また求人では、ジュニアソフトウェアエンジニアは短期の契約(Temporary)となることが記されている。そのためエンジニアの募集は開発に時間のかかる新作ではなく、『ホグワーツ・レガシー』のDLCなど、比較的小規模な企画のための可能性もありそうだ。


『ホグワーツ・レガシー』については、現状DLCのリリース予定などについての発表はない。しかし、同作は先述のとおりパブリッシャーの予想をはるかに超える売れ行きだったという。好評を受けて新たにDLCが企画され、そのために追加の人員が必要になったといった流れはありそうな話ではある。今回の求人で触れられた「次の作品」が『ホグワーツ・レガシー』関連か、あるいは無関係の新作などであるかは現時点では不明。開発スタジオとして新たな企画を絶え間なく進めるのは通常予想される流れではあるものの、人気作を打ち出した同スタジオゆえに注目度も高くなっているのだろう。公式からの発表が期待される。