歴史ファンタジーRPG『軒轅剣3 雲と山の彼方』Nintendo Switch版年内発売へ。ヴェネツィアから唐へ、激動の時代にユーラシア大陸横断の冒険

 

パブリッシャーのGamera GamesおよびSOFTSTAR ENTERTAINMENTは9月21日、DOMO Studioが手がけた歴史RPG『軒轅剣3 雲と山の彼方』Nintendo Switch版を2023年第4四半期に発売すると発表した。ゲーム内は日本語表示に対応予定だ。

『軒轅剣3 雲と山の彼方』は8世紀のユーラシア大陸を舞台とした、歴史ファンタジーRPGだ。主人公はフランク王国の騎士セット。主君ピピン三世より「戦争に負けない方法」を探すよう命令を受けたセットは、ヴェネツィアから唐へ、ユーラシア大陸横断の旅に出る。道中ではアッバース革命やタラス河畔の戦い、安史の乱といった歴史的事件が勃発。セットは各国の複雑な勢力闘争に巻き込まれつつ、唐の守護神李靖やヒンドゥーの精霊カーマなど仲間たちと共に、暗躍するサタンの陰謀に立ち向かうことになる。

戦闘は4人パーティでのターン制バトルとなっている。伝統的な中国画のスタイルで描かれたサイドビュー視点で戦いが繰り広げられる。敵はヴェネツィア水軍や唐の兵士といった人間のほかに、東西の神話に登場する魔物や妖怪なども登場。本作ではほとんどの敵を捕獲できるシステムが用意されており、捕まえた敵を装備することでキャラクターを強化することが可能となっている。また、捕まえたモンスターやアイテムを合成して別のものに変化させることもできる。



本作はPC版がSteamにて2023年7月に配信されている。Steamユーザーレビューでは、本稿執筆時点で466件中79%が好評とする「やや好評」ステータスを獲得。レビュー内容では、史実と神話、西洋と東洋が融合したストーリーを高く評価する声がある。

Nintendo Switch版は日本語表示に対応するほか、最適化がおこなわれているという。オリジナル版から解像度などが向上し、インターフェースの操作性も改善されているとのこと。また、スマートフォン版で追加された「中国編」のストーリーも取り入れられているとのことだ。


『軒轅剣3 雲と山の彼方』のオリジナル版は1999年に発売された。『軒轅剣』シリーズは古代中国の神話や歴代王朝をモチーフとしており、初代は1990年に発売。中国語圏を中心に人気を博した。2020年に最新作『軒轅剣 閻黒の業火』が発売されているほか、2018年にテレビ東京と共同制作でアニメが制作され日本でも放送されるなど、根強い人気を誇るシリーズだ。今回、シリーズ中でも特に人気が高いという本作が日本語に対応し、Nintendo Switchに移植されることとなった。

『軒轅剣3 雲と山の彼方』Nintendo Switch版は2023年第4四半期に発売予定だ。なお、本作PC版は本稿執筆時点では、日本語表示に対応していない。こちらも対応が期待される。