マルチプレイ怪盗パーティゲーム『Rubber Bandits』Steam版同時接続プレイヤー数が急に爆増。二桁から一気に約8400人、Steam過去最安値が理由か

 

デベロッパーのFlashbulbが手がけたマルチプレイ怪盗パーティゲーム『Rubber Bandits』のPC(Steam)版が、にわかに人気となっている。同時接続プレイヤー数において、9月7日に過去最高を記録した。

『Rubber Bandits』は、最大4人でのローカル・オンラインマルチプレイに対応する怪盗パーティゲームだ。ステージにてお金をかき集めて、警察が駆けつける前に脱出したり、爆弾をなすりつけあったり、バトルロイヤル形式にてバトルを繰り広げたりなど、複数のゲームモードが収録。参加プレイヤーの投票により次にプレイするゲームモードを決めながらラウンドを重ね、最終的な獲得ポイントを競う。CPUを混ぜてのソロプレイも可能だ。

ステージには銀行や博物館、埠頭、南国の島、走行中のトラックの荷台などが用意され、それぞれレイアウトが異なるのはもちろん、固有のギミックやオブジェクトが配置されている。本作に導入された物理演算システムによって、周囲にあるあらゆる物が武器となり、また思わぬ笑える展開が生まれるゲームプレイが特徴である。

本作は、2021年5月にPC(Steam)向けにプロローグ版が無料でリリースされ高い評価を獲得。そして同年12月にPC(Steam/Microsoft Store)/PS4/Xbox One/Xbox Series X|S向けに製品版が配信開始された。また、今年1月にはNintendo Switch版も追加され、各プラットフォーム間ではクロスプレイに対応している。


本作のSteam版においては、ユーザーレビューにて「非常に好評」ステータスを獲得する一方で、これまで同時接続プレイヤー数はあまり伸びず。フリープレイ実施などにより一時的に増加することはあったが、ローンチ以降ほぼ三桁以下の数字で推移してきた。ただ、先日9月6日になって同時接続プレイヤー数が急増。その前日には約20人にまで落ち込んでいたところ、一気に約7900人にまで増え、翌9月7日には約8400人を記録した(SteamDB)。

本作では、直近に特に大型アップデートやイベントなどはおこなわれていないため、9月6日に開始された80%オフセールが、同時接続プレイヤー数急増の主な理由として挙げられそうだ。1381円から276円へと値下げされ最安値を更新している。こうした大幅割引によって同時接続プレイヤー数が増えることは、Steamではよくみられる現象。もっとも、ここまで大きく増加したのは、パーティーゲームとしての本作の評価がもともと高かったことと無関係ではないだろう。


ただ、Steamユーザーレビューの最近のレビューステータスは、本稿執筆時点では「賛否両論」に落ち込んでいる。これはプレイヤー数の急な増加によって、サーバーに接続できなかったり、ゲームプレイに問題が発生したりといった現象が頻発したことが背景にある模様。開発元は9月7日に対策を実施し、現在は問題なくプレイ可能とのことだ。

『Rubber Bandits』は、PC(Steam/Microsoft Store)/Nintendo Switch/PS4/Xbox One/Xbox Series X|S向けに配信中。ゲーム内は日本語表示に対応し、Xbox/PC Game Pass向けにも提供されている。なお、Steamでの80%オフセールは9月13日までとなっている。


国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。