『SILENT HILL 2』リメイク版の開発元Bloober Team、新作『Project M』を開発開始。『シリアルクリーナーズ』開発元とタッグで手がける

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Bloober Teamは2月14日、デベロッパーのDraw Distanceと提携し『Project M(コードネーム)』なる新作の開発に着手したと発表した。本作は2024年に発売予定。また、Draw Distanceの株式約35%を取得したことも報告されている。

Bloober Teamは、『Layers of Fear』シリーズや『Observer』『Blair Witch』『The Medium』などを手がけたことで知られるデベロッパーだ。サイコホラーゲーム開発を得意としており、最近ではコナミと提携しリメイク版『SILENT HILL 2』の開発を担当することでも注目された。同スタジオは、ここ1年以上にわたり新作『Project M』のプリプロダクションをおこなってきて、本格的な制作作業に移るにあたり、Draw Distanceに開発を任せることにしたという。

Draw Distanceは、Bloober Teamと同じくポーランドに拠点を置くデベロッパー。これまでに『Vampire: The Masquerade – Coteries of New York』や『Ritual: Crown of Horns』などを手がけ、特に『Serial Cleaner』シリーズにて高い評価を得た。同シリーズは、裏社会の掃除屋となり、殺人現場をこっそり清掃し証拠隠滅するステルスアクションゲームである。

Bloober Teamは、これまでにもDraw Distanceとの協業を検討したことがあったものの、両社の戦略の違いなどにより実現しなかったという。ただその後、Draw Distanceが経験を積み成熟したチームとなったことで、今回の機会が巡ってきたそうだ。Draw Distanceの社長Michał Mielcarek氏はこの提携について、同スタジオに経済的な安定をもたらすだけでなく、開発チームのモチベーションがこれまでになく高いとコメントした。

『シリアルクリーナーズ(Serial Cleaners)』

今回Draw Distanceが開発する『Project M』について、どのようなゲームとなるのかについては伏せられた。ただ、“ホラーマスター(Bloober Teamのこと)”のポートフォリオに加わる作品であるとあえて言及されているため、やはりホラー要素のある内容になるものと思われる。本稿冒頭に掲載したツイートでは、本作のコンセプトアートらしき画像も共有されている。一方でBloober Teamの社長Piotr Babieno氏は、本作についてはプレイヤーおよび市場に大きな驚きをもって迎えられる作品になるだろうとも述べている。

『Project M(コードネーム)』は、2024年に発売予定。対応プラットフォームなど詳細は未発表だ。Bloober Teamは3月に、2027年までの事業計画を発表する予定であるため、このなかで何らかの情報が出てくるかもしれない。また、Bloober Team自身は先述した『SILENT HILL 2』や、『Layers of Fear』シリーズの最新作『Layers of Fears』、そしてPrivate Divisionと提携して手がける新作サバイバルホラーゲームを開発中である。

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