ミニオープンワールドの魔女宅配ゲーム『Mika and The Witch’s Mountain』のクラウドファンディングが本日開始・即達成。勢い余ってもうすぐ約1000万円

 

デベロッパーのChibigは2月2日、『Mika and The Witch’s Mountain』のKickstarterでのクラウドファンディングキャンペーンを開始した。本稿執筆時点で約940万円の出資が寄せられており、約半日にしてすでに目標額の2倍を集める勢いだ。なお本作はPC(Steam)およびNintendo Switch/PlayStation/Xbox向けに、2023年内の発売が予定されている。

『Mika and The Witch’s Mountain』はファンタジーアドベンチャーゲームだ。主人公は見習い魔女のMika。舞台となるのはミニオープンワールドで構築されるという小さな島だ。一人前の魔女を目指すMikaは、強大な魔女Olagariの住むGaun山を目指し、この島を訪れたという。魔女として成長しGaun山の頂上にたどり着くため、Mikaは魔法のほうきに乗って島の人々に配達をおこなうことになる。

本作でMikaは、配達を通して島の親切な人々と交流しながら教訓を学んでいくことになるそうだ。なお配達においては、輸送中に荷物が壊れないように注意が必要だという。戦闘要素はないとのことだが、飛行の際には荷物を傷つけないよう気を配らなければならないのだろう。なお本作では配達のお代で、新しいほうきを購入することも可能とのことだ。

また島の各所にはリング状の浮遊物が見られ、飛行の際に役立つギミックになるそうだ。さらに、島の探索では収集品や秘密の要素など、さまざまなものを発見する楽しみもあるという。鮮やかな色づかいで描かれる街やフィールドを冒険するゲームプレイが、本作の持ち味となりそうだ。


本作を手がけるのはスペインに拠点をおくスタジオChibig。またデベロッパーのNukefistが約2年開発協力し、制作の重要な部分を担当していたという。Chibigは過去に未知の惑星サバイバルADV『Ankora: Lost Days』や南国農業ADV『Summer in Mara』などをリリース。鮮やかなグラフィックや可愛らしいアートスタイルといったスタジオの作風は、本作『Mika and The Witch’s Mountain』にも継承されている様子だ。

Chibigは日本時間で本日2月2日に、Kickstarterでのクラウドファンディングキャンペーンを開始。開始から約12時間となる本稿執筆時点で、目標額4万ユーロ(約566万円)を大きく上回る約6万6700ユーロ(約940万円)の資金を集めている。1600人を超える支援者による猛スピードでの目標達成となり、期待度の高さがうかがえる。なおKickstarterでの説明によれば、本作はジブリ映画「魔女の宅急便」や、『ゼルダの伝説 風のタクト』『A Short Hike』の影響を受けているとのこと。トレイラーや公式説明を見るに、コンセプトやゲームプレイ、グラフィックなど各所にそうした作品のエッセンスが散りばめられていることだろう。


Kickstarterのクラウドファンディングキャンペーンでは、15ユーロ(約2140円)以上の出資者に任意のプラットフォームのダウンロード版が提供されるとのこと。対応プラットフォームとしては、PCおよびNintendo Switch/PlayStation/Xboxが予定されている。数か月以内の完成を見込んでおり、Kickstarter記載では2023年10月に配信予定とされる。また同サイトの記載では、対応言語としては英語/スペイン語/ドイツ語/フランス語/バレンシア語が予定されているそうだ。将来的にはほかの言語にも対応させたいとのことである。

なお本作は小規模チームで開発されていることから、要素の変更や延期が生じる可能性もあるという。一方で現状の開発はかなり進んでおり、未完成となることはありえないとのこと。ユーザーからの出資を受けて、チームが理想とするゲームの実現を目指すそうだ。

『Mika and The Witch’s Mountain』はPC(Steam)およびNintendo Switch/PlayStation/Xbox向けに、2023年発売予定。