国内のゲーム会社のタストαは6月9日、『Witch of Oblivion』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2025年春に早期アクセス配信を開始予定。
『Witch of Oblivion』はオープンワールド・ソウルライクアクションRPGだ。本作の舞台となる世界は、神の如き強大な力をもち自然を操る、 Ancientsと呼ばれる存在たちが支配している。主人公となるのは、火炎魔法を得意とする魔女Lyvaである。長い眠りから目覚めたばかりというLyvaは記憶を失っており、生きる目的を見い出せないでいる。プレイヤーはそんな「忘却の魔女(Witch of Oblivion)」となり、失われた記憶を求めてAncientsが支配する広大な森をさまようことになる。
ゲームプレイにはローグライト要素が盛り込まれるとのことで、自動生成によって変化する森を繰り返し探検することになるようだ。また主人公のLyvaは異常な睡眠欲求に悩まされており、エネルギーが切れるとその場で眠りに落ちてしまうという。眠りについたLyvaは、最後に訪れた拠点で目を覚ますことになるそうだ。拠点では新たな魔法を購入したり、エネルギーを増やして活動できる時間を伸ばしたりすることが可能。また世界には友好的な動物たちが存在しており、彼らからサイドクエストを請け負うこともできるという。そうして森を探索し、少しずつ記憶を取り戻していくことになるようだ。
戦闘では、回避アクションやパリィなどを駆使して敵の攻撃に対処していくことになる様子。Lyvaは多彩な火炎魔法を使うことができるそうで、炎の壁を作るといった防御用の魔法すら攻撃に活用することができるという。移動用の魔法も複数用意されるほか、杖を使った近接戦闘能力を強化する魔法なども存在するとのこと。アビリティは一度に4つが使用できるといい、また魔法のジェムを装備したり杖をクラフトしたりといった要素も用意されるという。プレイスタイルに応じてアビリティや装備をカスタマイズし、主人公を強化していくことになるのだろう。
また本作の舞台となるのが森であるため、全体として主人公のLyvaの火炎魔法は優れた威力を発揮するとのこと。敵を攻撃するだけでなく、辺りを焼き払ったり障害物を焼却したりすることができるそうだ。一方で、無計画に火を放てば環境が破壊され、延焼が広がって取り返しがつかない事態になる可能性もあるという。炎の力を解き放ってすべてを焼き尽くすのか、過酷な戦いの最中でも抑制を保つのかはプレイヤー次第とのこと。本作はマルチエンディングとなっているそうで、どれだけ周囲に犠牲を出したかで結末が変わってくるのかもしれない。
本作の開発を手がけるのは、日本のゲーム会社のタストαだ。同社は元Onion Gamesの大久保タクマ氏によって2019年に設立され、過去には『ハテナの塔 —The Tower of Children—』や『Witch and Lilies』などを開発してきた。本作『Witch of Oblivion』のディレクターは池田トム氏が務めるそうだ。『ロリポップチェーンソー』にて須田剛一氏と共にディレクターとして携わるなど、さまざまな作品のゲームデザインやシナリオなどを手がけてきた人物だ。なお本作の日本語対応について本稿執筆時点ではアナウンスはないが、国内のゲーム会社ということもあり日本語対応も期待されるところだ。
『Witch of Oblivion』はPC(Steam)向けに、2025年春に早期アクセス配信開始予定だ。