ゾンビサバイバルサンドボックス『Project Zomboid』プレイヤー数が大増加中。大型アプデ配信でハードコアなゲームに磨きがかかる

 

ゾンビサバイバルサンドボックス『Project Zomboid』が好調な様子を見せている。12月20日に配信された大型アップデートが多くの注目を集めているようだ。 
 

 
『Project Zomboid』は、ゾンビが跋扈する世界で生存を目指す、見下ろし視点のサバイバルサンドボックスゲームだ。プレイヤーは家々を漁り、サバイバルに必要な物資を獲得。防衛拠点を建て、ときに数百人もの規模で押し寄せるゾンビから身を守る。うつ・退屈・飢え・渇き・病気といった状態異常にも対処しつつ、過酷な末法の世でできる限り長く生き残ることを目指す高難度ゲームだ。 

本作は12月20日、大型アップデートBuild 41を配信。「アップデートパッチというより続編に近い」と謳われるほど多くの改善やコンテンツ追加がおこなわれた。ゲームスタイルとしては、短いライフスパンでなるべくステルスプレイを目指す「Apocalypse」、より長いライフスパンで戦闘を重視した「Survivor」など、5種類を追加。チュートリアルも実装されたほか、武器や戦闘、難易度バランスも刷新された。プレイヤー・ゾンビのアニメーションが追加され、サウンド面も向上するなど、システム・演出の両面から強化が図られている。 
 

 
本作は2013年発売の古参ゲームながら、継続的にアップデートを実施してきた。そのため11月時点でも、同時接続人数は安定して6000~8000人程度をキープしている(SteamDB)。しかし12月9日ごろからプレイヤー数が急増。同時接続数3万1440人を記録した。この日はちょうどベータビルド41.60がリリースされた日であり、マルチプレイヤーモードの刷新などが実施された日にあたる。 

このときTwitch視聴者数も急上昇し、3万2000人を突破。同日にはフォロワー530万人を超えるストリーマーalanzoka氏が『Project Zomboid』を配信し、2万人以上の視聴者を獲得している(Sully Gnome)。ベータビルドから注目を集めていたところ、さらに12月20日のBuild 41正式リリースによって一挙にプレイヤー層を獲得したようだ。12月21日にも、ふたたび同時接続数がピークの3万1440人に到達している。 

こうした成功の背景には、Build 41がまさしく史上最大規模のアップデートだった所以がある。前回のアップデートBuild 40は2018年8月にベータリリースされ、同年10月には正式リリースを迎えている。一方Build 41については2019年10月にベータビルドをリリース。そこから2021年12月のリリースまで、2年もの歳月が経過しているわけだ。テスト版は随時配信されていたものの、これまでのビルドよりも間隔はかなり空いている。プレイヤー待望の大型アップデートだっただけに、長らく新規コンテンツを待ち望んでいたユーザーたちが一挙に本作を起動している背景があるだろう。 
 

 
Steamストアレビューでは現在も好意的なレビューが投稿され続けており、4万3000件以上のレビューで「非常に好評」のステータスを獲得。大型アップデートによってさまざまな要素が刷新されていることでフレッシュにプレイできるほか、キャラクターをユニークにする要素や建築・クラフトなどの奥深さ、洗練されたスキルシステムなどが好評を博しているようだ。

『Project Zomboid』はSteam/GOG.comにて、PC/Mac/Linux向けに発売中。価格は1480円/14.99ドルで、ゲーム内は日本語表示に対応している。